
1stDayってことで映画が安く見れるとあったので、
そうでなかったら絶対見ていないであろう映画を2本観てきました!
どっちの呪いが最恐か。「貞子vs伽椰子」
地獄へようこそ!!「TOO YOUNG TO DIE」
とても味わい深く、味の角度も違った両作品でしたが、
それぞれを一言でいうなら、
ホラー+コメディバトルのおバカ映画。
コメディ×青春ロックのデタラメ映画。
といったところでしょうか。
ちなみに両作品に共通なのが、
「おい!こんな適当に作っていいのか!?」感
笑える。
とても笑える。
賛辞と皮肉を込めて。
ぜひ!
深夜にでも友達とかとワイワイしながら観て大笑いして茶々いれて観てください。
そーゆーやつなので。
さらーっとネタバレも含めてレビューを書きますが、
↓
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まず、「さだ×かや」ですが。
怖くないです!
いや、バァーン!とか急に出てくるお化け屋系の映画ではありますが、
じわじわ感がないカラッとしたハイテンポホラーですので、余韻も減ったくれもありません。
夜、トイレ行けなくなるとかは全く無いといえる、ノー後遺症タイプです。
ストーリーも大味で、タイトルにもある「vs」のために、とってつけたかのような、ご都合展開大目です。
ストーリー性やら脚本なんかを重視してご覧になるタイプの方はきっと辛いと思います。
適当に観ればいいんです。
なんだこの展開!?とか考えちゃダメです。
お門違いです。
というか入る店を間違ってます。そういう方は。
なので、ホラーコントを観てると思ってくださいね。
純粋に楽しかったところで言うなら、
とある高名な霊能力者に貞子の呪いを除霊してもらうシーンがあるのですが、
ここが面白い。
「笑ってはいけない24時間シリーズ」の一幕を観ているかのよう。
※文章にしようとしたのですが、それだとちっとも面白さが伝わらないので割愛しました。
あとは中2感丸出しの後発の登場人物。
ここはgoodです。
展開の強引さに見事になじむほどのキャラクターのアクの強さ。
中だるみを解消させて余りある良展開です。
結局、その高名な霊能力者では除霊できず、もっと凄腕の霊能力者に除霊を頼むって展開なんですが、
その除霊方法が予告でもあったように、
・「貞子の呪いがかかっているA子に呪いの家に行かせ、伽椰子の呪いをぶつける」
・「伽椰子の呪いにかかっているB子を呪いの家で呪いのビデオを観させ貞子の呪いをぶつける」
見事双方の呪いにかかった両者を、どっちが呪い殺すかを競うようにして、
貞子と伽椰子が現れます。
肝心のVSシーンですが、そこに行くまでに各々の呪いの強さをデモンストレーションしたシーンがあるのですが、満を持して出たシーンにしては腹八分目感がぬぐえません。
もうちょいガッツリ絡んでもよかったなぁーと思います。
強さで言うなら、主観だと「貞子のが強いっぽい」
かたや、ストーカー気質のメンヘラ悪霊+はっちゃけパンツボーイ。
対して、霊能力を持ったまま悪霊になった、たたき上げの怨霊ですからね。
まぁ地の利は伽椰子らにあったので、「しぶとさ」は伽椰子のがありました。
あ、普通にネタバレなんですが、
最終的には「除霊は失敗」
その結果
「もっとヤバイ霊を生み出しちゃった」
てオチです。
くだんねーです。
でもいいんです。
唐突な展開は先のシーンで分かっていたので、なんとも思いません。
そして流れるエンディング。
ロックというかメタルみたいな感じだなーって思っていたら、

聖飢魔Ⅱでした。
もうねー、この情報知らなったもんですから、笑いましたねー。
デーモンのにーさん全部もってってるやん!てねー。
とても楽しい90分でしたよ。
つづいて「わかしぬ。」ですが。
こっちもまた、しっちゃかめっちゃかした映画でしたねー。
でもクドカンですから、そこはごちゃごちゃしてる中で、ある程度の道筋は通っていたので、
「あれ?今何見てるんだっけ」て迷子になったのはちょっとだけでしたから、
そこは、まぁ流石ですね。(ぶっちゃけクドカンあんま好きくないんですけど…)
登場人物のそれぞれの視点や、想いや目的なんかもあって、
作品の世界観も「地獄」「現世」最終的には「天国」とあるんですが、
時間軸が異なっているので、大変込み入った設定なんですが、
ノリと勢いと笑いでなんとか理解できる程度に、ちゃんと仕上げて見せてくれていました。
なんというか、常に腕をひっぱられながらストーリが進んでいく感じです。
笑いの感性は人それぞれなので、結構下品でテンションだけのところもあるので、
個人的には微妙なとこ大目。
割と前半の一時間ばかし退屈でした。
でも、上で書いた通り、そこはごちゃごちゃしているように作っているだけで、
伏線とまではいかないですが、後半退屈しないだけのキャラクターや世界観の掘り下げはされているのでご安心あれ。
まぁ、それでもラスト20分ばかしは怒涛の展開すぎてポカーンとしちゃいましたけどね。
ハイテンションのハイテンポムービーかと思いきや、意外にも120分と普通に長いんです。
だけどもこの20分の妙な展開を鑑みるに、話を削って削ってコレ!?って感じなので、
当初はもっと長い話だったのかもしれませんね。
あーストーリですが、
不慮なバス事故で地獄に落ちた神木キュン(自殺と判断されてしまったため)
想い人の待つ現世へ戻るために、週に一回行われる閻魔大王への輪廻転生をかけたアピールタイム!
しかしなかなか認めてもらえず、現世には戻れるのですが、人以外の生き物で転生するため目的が果たせません。
そして、最初に地獄へ落ちた際に知り合った長瀬鬼。
彼はもともと現世で神木キュンとも顔なじみであったライブハウスのアルバイト店員。
なぜ元人間が鬼になっているのか。
それは、地獄に落ちてから輪廻転生を7度繰り返し、また地獄に落ちることをした場合、
もう転生は出来ず、永久に地獄の鬼となって閻魔大王に仕えなければならないという掟だから。
ライブハウスの店員の人生が、長瀬にとって7度目の転生体だったため、事故死した長瀬(運悪く自殺認定されたため)は哀れ地獄へ落ち、鬼となってしまうのでした。
しかし、今は鬼として生前得意だった音楽(ロック)の力で、転生を助ける側とも言える地獄のプロデューサーとなり、神木キュンにも手を差し伸べるのでした。
そして長瀬鬼にも目的がありました。
現世にまだいる生前の恋人に、死ぬ前に書き上げた「天国」という曲を伝えたい。
そうして、現世に戻りたい神木キュンと現世のかつての恋人に歌を届けたいという二人の思いが、バンドを組むきっかけとなるのでした(多分)
いや、大まかに描くとこんな感じです。
多少違うし、端折ってますが、こういう感じのストーリです。
もうオチまで書きますが、
紆余曲折あって、長瀬鬼の「天国」を授かった神木キュンは、みごと長瀬鬼のかつての恋人に歌を届けることができました。
神木キュンも想い人の「自分をどう思っているかの答え」を聞くこともでき、目的を果たせます。
最後の最後ですが、転生審査で一度は天国行けた神木キュンでしたが「なにもなくて退屈」という理由から、地獄へ自ら落ち、刺激あふれる地獄の仲間たちと鬼としてロックを奏でて終わります。
「天国」という曲の歌詞にあった、
「あなたがいれば天国、あなたがいなければ地獄、あなたがいれば地獄も天国」と、
なんともハッピーエンドなオチです。
独特なアクがあるクドカン脚本ですが、疾走感と読後感は定評があるといっていいかもしれません。
クドカンファン、キャストファンなら観ていてとても楽しめるでしょう。
それ以外の人は、途中ねむくなったり帰りたくなったりするかもしれませんが、
最後までちゃんと見れば、まぁまぁ悪くない余韻に浸れると思います。
と、まぁこんな感じです。
コンパクトにまとめるつもりでしたが、結局ツラツラと長い文章になってしまいました。
最後まで読んでくださってありがとうございました。
次は7月後半にやる「シン・ゴジラ」!
多分レビューはやらない!
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