ミニマルアートってなにさ | 半窓ブログ

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「groove」


久々の更新です。

なんですが、また自分でもよくわかっていないもののネタでございます。

それは・・・「最小限の芸術」「ミニマルアート」です!


シーズン毎刊行の「niwaCa 俄」の秋号でも「ミニマルアート」がテーマに選ばれていました。

※当たり前ですが、こんな雑誌ありません。ネタです。


春号では「ワールドカップ」、夏号では「サバイバルゲーム」をテーマにいろいろやっていまして、

今度は芸術の秋にかこつけて、久々にアートに挑戦しました。

それがトップに貼っている「groove」。

ミニマルアート・・・を目指したものです。



「ミニマルアートってなにさ」


装飾的、説明的なものをできるだけ排除し、シンプルな形や色で見せる芸術の事。

なにを表現したとか、こういった思想が込められている、などの概念すらもそぎ落とした、

形、視覚表現”のみ”の芸術は、”存在”すればそれでいいという、とても自由で不自由な物です。


私は2年前に抽象画というものを初めて描きました。


ORANGE WORLD http://creatty.com/work/415

YELLOW WORLD http://creatty.com/work/416

GREEN WORLD http://creatty.com/work/418

去年は一枚描きました。


GOLDEN WORLD http://creatty.com/work/16458

特にモチーフを描かず、色を塗りたくっただけ。

そして縁を黒いテープで囲い、周りの空間から切り離しました。
「絵は具象でなくても縁取りさえしてしまえば極端な話なにも描かなくても成立する」と思ったからです。

個人的にはこの考えは今でも持っています。
ただこの空間から切り離す―には続きがあり、切り離したのなら、切り離す前の空間もセットにしないと切り離したどうかが分かりにくいと思ったので、最終的には周りの空間(壁)込みで作品!としたいと考えていました。


このような自分が思う抽象画論(美術もろくに習っていないので大変烏滸がましいですが・・・)を、2年前のグループ展の打ち上げの際、話したところ・・・


「じゃあ、ドナルド・ジャッドなんか好きなんじゃない?」


ここで初めてミニマルアートというものを知りました。


ドナルド・ジャッド(ミニマルアーティストを代表する一人)

彼の作品は、機械的で冷ややかな印象があり、意図してこの形に作ったという確固たる意志を感じるとても力強い作品です。





彼の作品の分析で、よそ様のサイトでふむふむと思ったのが、「箱と箱のスペースが、まさにその箱一つ分空けており、ゆえにその空間も含めて一つの作品である。もし、この空間が違っていたらそれはただ箱を並べたものになってしまう。」


出来るだけ何もしないことがミニマルアートですが、そこに「狙い」があれば作品となりうる。

ココがかっこいいですねー。


色々なミニマルアーティストの方がいますが、


ダン・フラヴィン

ロバート・モリス

カール・アンドレ

僕はジャッドの踏み込んだ”あえて”感がとても好みです。

というか単純に形も好きです。


ミニマリズムという本を読んだり、ネットで調べたり、俄知識を取り込んでいます。


そうこうあって作ったのが「groove」です!


「溝」をテーマに、無いものの方をあえて作るために周りを足したという作品です。

離婚するために、まず結婚するみたいなイメージです。

溝というのはとても魅力があるものです。あればなぞりたくなる、なにか差し込んでみたくなる。

思わず触りたくなる、それを思って今回のテーマとしました。


7.5cm角木を8つ、それらを等間隔であけるために隙間に3mm厚の板を挟んで接着しています。

地面からも浮かせたかったので、底にも3㎜の板があります。

ガンメタの塗料を塗り、無機質感をだし、立方体そのものの存在意味を無くそうと試みました。

本当は金属で作りたかったのですが、取り寄せやら金額やらの問題が煩わしかったのでまず木で試作してみました。

作り上げた感想としては、溝はもちろんのこと、このキューブというのがまたいい!

四角っていいですね。一番好きな図形です。

自然界では丸や三角や六角形まであるのに、自然物で四角ってないような気がします。(あるかもしれませんが)

だからこその四角というのが、意図して作られた感があり、狙ったシンプルが生まれると思うんです。


反省点は、色塗りが絶望的に下手すぎました。

斑がでてしまい、気泡の跡もあり、見るに堪えません。

また気に塗装という事で、「木目」がなっかなか消えない!実際まだ見える。

特に上面がひどい。


後は、これは本当にミニマルアートなのかということ。

この形がいいなどという思いすらも排除し、もっと恣意的に作らなければミニマルアートとは言えないのかの考えると、じゃあ作ったこれは何なのかと考えがぐるぐるして止まりません。


でも総評としては、久々にとても楽しかったという事。

またこういったミニマルなものを作ってみたいですね。


そんで個展みたいなものもやってみたい。



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