あ~~ん♥ | あづまの書斎

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基本的には私が読んで面白かった本のご紹介です。
時々、時事や身の回りの出来事なんかもお話させていただきます。

いやぁ~。

なかなか素晴らしい出来ですね。


何がというと、英BBC製作のドラマ 『SHERLOCK (シャーロック)⇒ 』 を初めて見たんですけど、かなり面白い。


サー・アーサー・コナン・ドイルが描き出した基本線は守りつつ、ホームズが現代に生きていたら、という設定でストーリーが作られており、ビクトリア朝時代を念頭に描かれた作品を現代に移植する、という時点ですでに別物ではあるのですが、それ以外の部分、特にホームズのキャラクター設定は、かなり原作に忠実に描かれているのではないでしょうか?(私はシャーロキアンではございませんので、『でしょうか?』 と、少々遠慮させていただきますが)


とは言え、現在はビクトリア朝時代に比べると、科学技術をはじめとして経済、文化・思想、世界におけるイギリスの地位などがまるで異なるため、人々の価値観も異なり、したがってキャラクターを今風にアレンジしないとかえって物語から浮き上がってしまいますので、それなりにはアレンジはされています。


で、今日見たシーズン2の第一話ですが、入りは 『高名な依頼人』、前半1/3は 『ボヘミアの醜聞』 で、あとはオリジナルのストーリーとなるのですが、もう、前半1/3までの時点でオリジナルに比較してホームズのエキセントリックな面が強調されており、それに歩調を合わせるかのようにミス・アドラーもエキセントリックなアレンジが効いていて、それらが沸点の低い私の笑いのツボをいちいち刺激してくれます。

それでいてホームズが何を見ていてそこからどんな情報を読み取っているのか、ドイル風の推理、イギリスらしいアイロニーを含んだセリフ回し (これはアメリカのドラマには無い)、携帯電話のパスコードのオチなどのシビれるようなテイストがありながら、それぞれがストーリーをはみ出して自己主張をすることがないのでうるさくはない。


で、肝心のホームズを演じているのが、最近ではスター・トレックでの凄まじい悪役振りが有名なベネディクト・カンバーバッチ。

グラナダホームズがジェレミー・ブレットじゃなくて彼だったら違和感ありまくりだけど、このSHERLOCKで描かれているホームズならむしろ彼でしょう。




さて、タイトルですが、記事にも書きましたが、ミス・アドラーのエキセントリックぶりを示す要素の一つです。

あれだけ鳴りまくったら、そりゃ、ハドソン夫人も苦情を言うでしょうww

という訳で、非常によくできていると思います。まだ見ていらっしゃらない方は、機会があれば是非一度ご覧下さい。タイトルの意味も、それで分かりますw