原点を観る



国立西洋美術館の本館を設計した
ル・コルビュジエ(1887-1965)は、
20世紀を代表する建築家であると同時に、
絵画、彫刻、版画、タピスリー、
映像などの分野にわたって活躍した
多才な芸術家でもあります。

彼は毎日の朝をアトリエでの絵画制作、
午後を設計事務所での仕事にあて、
異なる領域のあいだを往復し続けた
稀代のクリエイターでした。




ル・コルビュジエ
絵画から建築へ―ピュリスムの時代


観に行ってきました!



国立西洋美術館は
「無限成長美術館」とも言われ、
中心から外へ螺旋状に成長する
空間が続いています。


僕は美術館によく行くのだけど、
ここは落ち着くし凄く好き。


キュビスムやピュリスムや
少し難しく聞こえる単語が登場しますが
展示室入ってすぐの映像を見ると
「なるほど!」と分かりやすく解説が。





空間と絵画合わせて
1つの作品となるかのような景色。

撮影可能エリアと撮影不可で
分かれていたので詳しくは会場で是非。
コルビュジエの残した絵画や資料の数々…
あれほどの量の絵画を残していたことに
まず驚きましたが見れば見るほど美学を
感じることが出来て楽しいです。




素敵なデザインだなぁ~!
こんなところに住んでみたい←



更に展示室を先へ進むと
シャルル=エドゥアール・ジャンヌレ
《多数のオブジェのある静物》


<出典 公式サイト


オザンファンとジャンヌレは、
絵画の構図に幾何学的な秩序を与えるために
「規整線(トラセ・レギュラトゥール)」という
手段を用いました。


実は僕も幾何学的なデザインが好きで
自分が活動を行うユニットのロゴも
幾何学をモチーフにしているほど。



幾何学的なミツバチです←


ホントにどれも色使いから
構成美まで好みド真ん中を
投げてくる展示で心が踊る。



ピカソは第一次大戦後、
古典的主義的な人物画と並行して
キュビスムの静物画を描き続けた。
そのことから作品展示されていました。

勉強してから絵画を見ると
あっ、もしかして…と気付くことも。



<出典 公式サイト

フェルナン・レジェ《サイフォン》


更に会場を進むと


「幾何学と自然」

1925年頃から、彼の絵画には自然の有機的な形への関心が表れる。初めは、瓶や水差しなどの人工物の形が丸みを帯び、生命をもっているかのように描かれる。




絵画から読みとれる情報も様々で
奥が深いし、美術がもっと好きになる。





鉛筆の使い方も沢山の発見。
僕も色々挑戦してみたくなる!



彼の作った国立西洋美術館で
彼の展示を観るというのは不思議…!

濃く素敵な時間でした。