Amore Bambina!!



舞台「アルカナ・ファミリア Episode4」
全12公演終了致しました。
ご来場誠にありがとうございました。




デビト役として出演が決まった時は
本当に驚きました。だってあまりに
普段の自分とかけ離れているから…。

それに愛され続ける作品に
今回から新キャストとして、
顔合わせに参加することが出来ず
稽古には途中から合流する形で
正直めちゃくちゃ不安でした。

でも稽古初日でみんなの温かさを感じ
あぁ、家族をテーマにした作品って
こういうことなんだなって思った。
改めて"アルカナ・ファミリア"素敵だなと。





今だから言えるのだけど、
稽古がスタートしてすぐ
実は僕は目の不調で本当に
眼帯を付けることになった。

少しでも役に近付く為に
拳銃と眼帯を用意しておいたのだけど
まさかこんな形で装着することになるとは…

稽古の時から“見えないもの”と
ずっと戦っていたんだなと
振り返って思います。

視界が制限されることには
慣れていきました。

でも、決して目には見えないけれど
演じることの責任は確かに存在し、
僕は最後の最後まで悩みました。
悩むというかどうしたらより
良い表現になるだろうか?と
研究を続けていました。





沢山の方からお話を聞き
自分なりのデビトを作り上げる。
苦しいけど楽しくもあった。

その中で、演出の八十島さんは
「キャラに似せることに集中しなくていい」
でもふとした時に「あ、デビトだ…!」と
見える部分があればという風に仰っていて
キャラクターの声帯模写や間の取り方など
もっと近付けることは可能だったかもしれないけど
「わぉ、確かにデビトがそこにいる…!」って
本当にそうなっていれば嬉しく思います。





銃使いっていう設定もイケてるし
仕事も戦闘もスタイリッシュにこなす
デビトはとにかく格好良いです!!
そして、原作だと舌を出している
描写も多くて舞台に取り入れました。


まず、多くの人が舌を出した時の心理として、
親近感や安心感を感じているという証です。
本来、舌は内側に隠れていて、
見せるのが恥ずかしい部分にあたります。

他人に見られることに抵抗のある舌を出すということは、
出した場所や相手を信頼しているからこそ。

失敗したときや笑うとき、
ポーズをとるとき舌を出すという行動は、
親近感をもっていますというあらわれです。
(チベットでは舌を出す=挨拶になる)

このように好意的な舌を出す
という心理もありますがその反対に
拒否をあらわす舌を出す心理もあります。

小さな子供が「あっかんべー」と
嫌いなものを拒否することがありますが
その場合は、明らかな拒否の心理からなるものです。
小さな子供は心につっかえたものや、
自分の拒絶反応をうまく言葉にすることができません。

うまく伝えられない思いを、
舌を出すということで外に吐きだしています。
大人になると拒否をオブラートに包んで伝える術や、
拒否をする言葉を覚えていきます。
そのため、舌を出すことで拒絶をする
ということをしなくなるそうです。


デビトの場合は後者でしょうか?
拒絶。この世の中に引き金を引く感覚。



舌の角度はこれが1番綺麗に見える←


とにかく色々試したなぁー
濃い時間でした。







続投キャストの安定感。
自分も頑張ろうと刺激を受けました。





自分の表現の幅が少しでも
広がっているといいのだけれど。







アルステ通算50公演も達成し、
本当にこの作品に携われたことを
誇りに思っています。

(サプライズありがとうございました)





拳銃に込めた弾は回避されましたが
愛情は皆さまのハートを
撃ち抜いていたらいいな。

お手紙・色紙・プレゼントも嬉しいです。
ありがとうございます!





One for all All for one!

ずっと繋がっている
この心とあなたの心で



ありがとうございました。





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