フランスと日本の実りある対話



「没後50年 藤田嗣治展」
行ってきました~!!


明治半ばの日本で生まれ、
80年を越える人生の約半分を
フランスで暮らし、晩年には
フランス国籍を取得して欧州の土
となった画家・藤田嗣治(レオナール・フジタ)



私は世界に日本人として生きたいと願う、それはまた、世界人として日本に生きることにもなるだろうと思う



という印象的な言葉を残しています。



2018年は、エコール・ド・パリの
寵児のひとりであり、
太平洋戦争期の作戦記録画でも
知られる藤田氏が世を去って
50年目にあたります。

その節目に、日本はもとより
フランスを中心とした欧米の主要な
美術館の協力を得て、画業の全貌を
展覧する大回顧展を開催。



「風景画」「肖像画」「裸婦」
「宗教画」などのテーマを設けて、
最新の研究成果も盛り込みながら、
藤田芸術をとらえ直そうとする試みです。


代名詞ともいえる「乳白色の下地」による
裸婦の代表作が一堂に会するだけでなく
初来日となる作品やこれまで紹介されることが
少なかった作品も展示されていました。


藤田嗣治はパリ在住時、
沢山の野良猫を家に連れ帰ったそうで
彼の絵画の中には猫が頻繁に登場します。

もうそれがホントに
可愛くて可愛くて仕方なかった。


特に僕が好きだったのが
1936年の《自画像》です。


<出典 日本経済新聞

和服姿で食後に寛いでいる場面だけど、
猫を懐に入れてて可愛すぎませんか?

そして、周囲は裁縫箱など
“下町の江戸趣味”を感じさせる
品で満たされているのがまた素敵。

見れば見るほど味が出るみたいな…!



また、今回僕がどうしても見たかった
作品があってそれが《争闘(猫)》です。
じっくり堪能出来て幸せでした。


<出典 公式サイト

猫を扱った絵の中で
最もよく知られた作品です。

第二次世界大戦勃発後、
ドイツ軍が迫るパリで描かれたもの。

飛び上がる猫、うなり声をあげる猫、
転げまわる猫など、14匹が様々な
姿態を見せて格闘しています。

止まった瞬間と躍動感。
ロックダンスみたいに静と動が
あって1つ1つ見ると凶暴な表情も
感じられるしドキッとしました。

渦を巻いているような
大胆な構図は繊細な線描によって
見事にまとめられています。

会場で描くと猫を読み間違える
くらい猫に魅了されましたねー。
癒される!!!





私程、戦に縁のある男はいない。1913年初めて巴里に来て、一年目に欧州大戦争〔第一次世界大戦〕にぶつかり、日本へ帰れば日支事変〔日中戦争〕に会ひ、(1939年)5月巴里へ来て、この9月には又戦争〔第二次世界大戦〕にでくはして、まるで戦争を背負つて歩いてる男だ

藤田『随筆集 地を泳ぐ』1942年より




戦時下の緊張感の中で制作するって
本当にすごいなぁと思いました。

生きていくだけでも大変なんです。
僕もエンターテイメントが大好きで
お仕事にしている訳だけど、
人間が生きていくうえで娯楽は
優先順位が低いものかもしれない。
でも、僕は必要だと思うから続けている。

だからこそ刺激を沢山受けました。
表現を模索し続ける人生と絵画、
僕も世界に日本人として生きたい!





フォトスポットもあって記念に。



あと、最後にショップコーナー!
猫のトートバッグとハチミツを購入。



シンプルなデザインのバッグで
ちょっとお外に出掛けます!
みたいな時とかお買い物の際に
便利かな~と思いました。



ハチミツはフランス国内シェアNo.1の
ブランド「ルンドミエル(Lune de miel)」

なんで今回の展示に蜂蜜が!?
と疑問に思ったのですが
あぁ、フランス繋がりだねと納得。

フレーバーは3種類あったのですが、
今の時期にぴったりオレンジブロッサムに。

さっそく自宅でテイスティングをしてみた。
まず、色は深支子(こきくちなし)で
口に入れた瞬間甘さが広がっていくのだけど
徐々に甘さが増していく感覚があります。
で、やがてオレンジの苦味に変化、
風味を味わいつつ飲み込むと
喉の奥でピリッと辛さが残ります。

初めは甘いと思ったけど
エグみが強いかな~?という印象。
他のフレーバーも気になりました。





フランスと日本の実りある対話。
本当に楽しかったなぁ~!





お腹も空いてたので
パン屋さんにも寄ったけど
上野ってことで流石…!

どれも美味しそうで
トレーに乗せまくった結果
お腹いっぱいになった←

ぐふぅ~! 濃い1日でした。





【美術館や展示会の記事一覧】
http://ameblo.jp/t-ayagiri/theme-10101315658.html


それでは、またね~!