9番目の芸術、「漫画」




ルーヴル美術館特別展
「ルーヴルNo.9 ~漫画、9番目の芸術~」
に行ってきました。



日本の「まんが」、アメリカの「コミックス」のように、
フランス、ベルギーなどのフランス語圏には
古くから独自に発展してきた「バンド・デシネ(BD)」
という漫画文化があります。

「バンド・デシネ(BD)」には、
大衆的な作品がある一方で、
まるで絵画のような複雑で
技巧に富んだ作品も多く、
子どもから大人まで幅広い年代の人たちに
楽しまれているそうです。

そうした特徴から、
フランスにおいてBD(=漫画)は
「第9の芸術」(※)と位置づけられるほどです。



※フランスにおける芸術の序列。

第1から8までは順に
「建築」「彫刻」「絵画」「音楽」
「文学(詩)」「演劇」「映画」
「メディア芸術」とされる(諸説あり)。




そしてついに、フランスと同様、
独自の漫画文化を発展させてきた、
漫画の国ニッポンで展覧会が…!



音声ガイドは声優・神谷浩史さん。
ノリノリでご案内、ホント楽しいです!

収録時間は約30分で、
米津玄師さんの公式テーマ曲
「ナンバーナイン」も収録されていました。




ルーヴル美術館BDプロジェクト


会場に入るとこんな壁がありました。
参加アーティスト一覧になっています。
お洒落でカッコイイ~!!



「氷河期」
ニコラ・ド・クレシー


「レヴォリュ美術館の地下」
マルク=アントワーヌ・マチュー


「奇数時間に」
エリック・リベルジュ


「ルーヴルの空の上」
ベルナール・イスレール&ジャン=クロード・カリエール


「岸辺露伴 ルーヴルへ行く」
荒木飛呂彦





「魔法」
クリスティアン・デュリユー


「ルーヴル横断」
ダヴィッド・プリュドム


「ルーヴルの亡霊たち」
エンキ・ビラル


「寄り目の犬」
エティエンヌ・ダヴォドー


「坑内掘りの芸術」
フィリップ・デュピュイ&ルー・ユイ・フォン


「千年の翼、百年の夢」
谷口ジロー





「ルーヴルの猫」
松本大洋


「ニケのうた」
五十嵐大介


「王妃アントワネット、モナリザに逢う」
坂本眞一


「Palmyre au Musée 美術館のパルミラ」
ヤマザキマリ


「ルーヴル消失」
寺田克也




さらに奥へ進むと
見上げるほど大きなオブジェ!
「サモトラケのニケ×漫画」



ルーヴル美術館に所蔵されている
勝利の女神ニーケーの彫像と漫画の
コラボレーションコーナーです。


いきなりのお出迎えに
驚きを超えた感動を覚えました。



足元には大量の漫画があります。
非現実的な空間ですね…!






荒木飛呂彦さんの
「岸辺露伴 ルーヴルへ行く」


ホントに"ドォォォォォ!"
ってものすごい迫力です。


ルーヴル所蔵「瀕死の奴隷」のポーズを
オマージュとして取り入れられていて
広告を見た時から忘れられませんでした。





そして、
ダヴィッド・プリュドムさんの
「ルーヴル横断」も面白すぎて
思わず声が出そうになりました。



名画や彫刻作品とそれを観る人々。
その一人一人が違った思考、表情で
芸術を鑑賞している様子を作品として
描かれているのですが…
美術館あるあるというのでしょうか?


芸術作品と鑑賞する人の姿が
見事にシンクロしていて笑っちゃう。


僕も美術館によく行くので
同じ様になってしまっていないか
気を付けないといけないなぁ~





撮影スポットもありました。

菜々緒さんをモデルにして描いた
「ルーヴルに舞い降りたミューズ」



菜々緒さんは「ルーヴルNo.9」の
オフィシャルサポーターをされています。

ミューズ(MUSE)は
女神の意味だそうです。






更に進むとこんなコーナーが…!



ルーヴルNo.9の作家さんたちのパネル。
スタッフさんにお願いして、
裏側から顔を出し記念に撮影しました。
ポーズは下を参考に…(笑)




最後に、米津玄師さんのイラスト!



特別出展「ナンバーナイン」







バンド・デシネって何なの?
というところから始まり、
約2時間半くらい会場内に
滞在していました。

(所用時間は1時間~2時間くらい?)



いや~、不思議な世界…!

ルーヴル美術館の知られざる裏側を
冒険することが出来ました。



【公式サイトはこちら】
http://manga-9art.com/

メッチャ楽しかったです。
ありがとうございました!





P.S.

東京の国立新美術館にて行われた
「ルーヴル美術館展」へ行った時の
記事がこちらです。

■ ルーヴル美術館展


2年前だ…懐かしいです!
とっても素敵な出逢いでした。




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