自分好みの風味を!





先日 仕事の合間に
「コーヒー文化展」行って参りました。




今、世界中で飲まれているコーヒー、
その7割方が実は1本の苗木から
増えてきたものなのです。


(世界のコーヒーの約7割を
 占めるアラピカ種のコーヒー)





その1本の苗木がなければ、
年間の売り上げが700億ドル
(約8兆500億円)に上る
現在のコーヒー産業はあり得ませんでした。

サイエンティフィック・アメリカン誌(英語)によれば、
世界における取引額が
コーヒーをしのぐのは石油だけだそうです。





数あるコーヒーの銘柄の中でも、
ジャマイカのブルーマウンテンコーヒーだけが
世界で唯一樽詰めされるのですね





今日も多くの人たちが大切に
コーヒーを育てて収穫しています。





現在、コーヒーを栽培している国は
およそ70ヶ国あり、
そのほとんどは赤道周辺の国です。

赤道をはさんで南北緯25度間の
「コーヒーベルト」
(または「コーヒーゾーン」)と
呼ばれる地域で栽培されています。


では、なぜ赤道周辺の国ばかりなのか?


それは、コーヒーノキ(主にアラビカ種)が
育つ環境が赤道周辺の気候に適しているからです。


コーヒーノキに適した環境というのは、
1.年間通して平均気温が20℃前後で雨期と乾期がある
2.年間降水量が平均2000mm~2200mm
3.適度な日光
4.肥沃で水はけが良い土壌

この4つの条件がそろった場所でなければ
育ちが悪いデリケートな植物であり、

その条件を満たすのが

「赤道周辺の熱帯気候
(北回帰線と南回帰線の間)の高地」

ということです。





コーヒーの赤い実は、
「コーヒーチェリー」と呼ばれています。




確かにサクランボに似ていますよね!




中身の構造も解説が載っているので
とても面白かったです。





市場で取引されるために、
厳しい鑑定を行います。


「コーヒー鑑定士」なる
資格も存在しますね。




実際に問題とされる豆が
展示されていたので観察してみました。




砕け豆やカビ豆など…
これだけ見ればすぐわかっても
膨大な数の中で見つけ出せ!
と言われると大変な作業ですよね。



クラシフィケーションシート
というのもありました。


ブラジルでは、
コーヒー鑑定士のことを
「クラシフィカドール」と呼ぶので
そこからきてるのかなー?






焙煎機の出番ですね!





焙煎(ロースト)とは、
生豆を加熱して、豆の細胞組織中に
糖類や有機酸を精製させ、芳香物質や褐色色素、
苦味成分を生成させることです。

コ—ヒーの生豆(グリーンビーンズ)は、
まだ青臭い香りしかありませんが、
焙煎によって、初めて芳香や苦み、
酸味といった味わいが生まれます。






こういうの見ると興奮しちゃいます!
つい覗き込んでしまいました~。




かなり大きいです。






麻袋もありました。

袋は番号管理されており、
情報がいっぱい詰まっているんだとか。









手回し焙煎機です。






こちらは19世紀
フランスで製造された
卓上ハンドル型ミル









同一の生豆であっても、
焙煎の度合いを変えることで
異なった風味のコーヒーが生まれるそうです。


浅い煎りの豆は酸味が強く、
深煎りになるほど苦みが強くなります。



粉砕には、家庭用ミルや小型ミルのように
歯の噛み合わせで豆をすりつぶす方式と、
豆を切り刻むカッティング方式があります。

前者は粉の大きさを揃えにくく、
ドリップだと味のばらつきが生じやすくなります。






コーヒーをいかに美味しく、
魅力的に入れるかという事も
大切なポイントですよね!





抽出方法も沢山あります。
自分のお好みに合わせたものが
見つかるとより楽しめそう。






ペーパードリップ式で
コーヒーを淹れているみなさんは、
お湯を注ぐ時「の」の字を書きますね。


どうして「の」の字なのでしょうか?


「○」だと真中部分にお湯が注がらなくなりますね。
「の」の字だと同じところに
お湯を注がれることがないし、
均一に注がれるので
「の」というわけなんですね。

でも何も「の」の字にこだわらなくとも、
要はゆっくりとまんべんなく
粉に浸透されればOKなのだそうです。





コーヒー生豆を実際に
触ることの出来るコーナーもありました。





次回記事に続きます~!

スペシャルティコーヒー