6日間で中止された心理実験!


変な時間に目が覚めたので
映画を観ることにしました。


2010年のアメリカ映画。
「エクスペリメント」という作品です。


1971年にアメリカの
スタンフォード大学で実際に行われた
「スタンフォード監獄実験」を元に製作された、
2001年のドイツ映画『es [エス]』のリメイク作品。





アメリカのスタンフォード大学で
実際に行われた監獄実験。

それは、ごく普通の人間に
"看守役"と"囚人役"という役割を分け与え、
模擬刑務所で過ごすというシンプルなものでした。

ところが…
この実験が予想外の惨劇を招きました。



心理学者フィリップ・ジンバル氏が
実際に行った実験の内容は
「普通の人が特殊な肩書きや地位を
与えられると、本人の人格に関わりなく
その役割に合わせて人間性が変わっていく」
これを証明しようとしたもの。

しかし、

いざ実験を始めると、
極限状態に追い込まれていく
被験者が狂気に走り、
実験はわずか6日間で中止されました。





たった14日間で高収入をGet!

でも―――"甘い話には裏がある"
もうこれ常識ですね。


参加した当初は
日常生活と変わらない普通の会話が
飛び交っていたはずなのに、
看守と囚人、架空の立場であることを忘れる、
しかもほんの数日で。


分別わきまえて黙って演じて入れば、
誰も傷付くことなく収入が得られるのに。



わかりやすく説明すると、
実験を行うにあたって
決められたルールがあり、
規則に基づいて行動するのですが

・暴力行為はいけない
・食事は残さず食べること
・囚人役は勝手に喋るな 看守役が上の立場
・ルールを破る者にはそれ相応の罰が与えられる

といった至ってシンプルな内容です。

※違反行為があれば赤いランプが点灯し、
 その時点で実験は中止、報酬もなし。


看守役として初めて
誰かより上の立場に立ったことで
下の人間を厳しく痛めつける快感に目覚めてしまい、
罰をエスカレートさせていってしまうなど
人間の中にある本質的な部分が
露骨に表れていく様は本当に怖かったし
閲覧には注意が必要です。


本当に胸糞悪い映画でした。
(これは良い意味でです)


オープニングシーンから
同じ動物同士でも殺し合っている
生々しい実際の映像が沢山出てきます。

不愉快極まりない!と
観ることを辞めたくなるかもしれません。

しかし、

僕はこれは実際に
起きていることなんだと考えると、
受け止めるべきことなのかもしれないと
一度停止させていた画面を再生しました。


絶え間ない争いの歴史は
どんな動物であっても、
自分達が猿として生きていた頃からも
ずっと続いてきたことなのだと感じました。





看守役を演じる
フォレスト・ウィテカーさんが
囚人役に罰を与えるシーンで発した台詞。


「トイレット!」


文字にすると何もおかしくはない。
しかし、予告動画をご覧頂いた方なら
共感してもらえるかもしれません。


このたった5文字が
本当にゾクゾクするくらい恐ろしい。
そういうシチュエーションが
生まれてしまっているのです。

…演技が上手すぎる!


思わず目を背けたくなるような、
そんなシーンでしたが
勉強のため繰り返し見ました。





主人公の拳も実験前と実験後では
物理的な変化が見られますが、
それを見た人の反応は…!


また、


物語の初めと最後に出てくる台詞

「これでも人間は猿よりも優れていると思うか?」

色々と考えさせられるものがありました。




あまりオススメ出来ないけど
面白い映画というのでしょうか?
僕はわかっていても
また観てしまうのだろうなぁ…。