最小にして最大のアクションを!





Marvel Studios
最新作「アントマン」
2015年9月19日に公開されました。


今回は、1.5cmのヒーローを描いた作品です。
早速ですが鑑賞してきました。




この予告だけでも心をグッと掴まれる。
ずっと観たいと思っていた作品です。

本当にメチャクチャ面白かった!!



"入口"としての「アントマン」

マーベル・シネマティック・ユニバース
(以下、MCU)の12作品目です。

世界中で話題を引き起こすこのシリーズ!

し か し 、

前作のアベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロンが
初見さんお断り!とまでは言わないけど、
ちょっと途中からは鑑賞しにくいような…
どこかそんな空気を感じていました。


でも、今回の「アントマン」は大丈夫!


(台詞の中にシリーズのリンクネタがありますが、
深く考えなくても充分に楽しめます)




「小さくなるヒーロー」という設定を
限りなく活かしていますよね。

この手の小さくなれる設定の映画を
観たことがある方ならば思い描くであろう
"小型化"、"元に戻る"というメリットを
最大限に利用しているように思いました。



最小にして最大のアクションです。

世界の存亡を賭けた戦いが
小さな子ども部屋で繰り広げられるなんて
誰も思いつかない見事な逆噴射。
「借りぐらしのアリエッティ」っぽい
目線がお子様にはより面白く映るかも(?)




超庶民派なヒーロー!

また、主人公は致命的なまでに不器用です。
問題を起こし、定職にも就けず、
離ればなれになった娘の養育費も払えない…

そんな父親失格な一人の男が、
身体を自由に縮小する能力を得て、
ヒーローになっていく…。


もはや社会的にアリ、いや、
それ以下の存在だったかもしれない彼が、
世界を救うためではなく、
娘の養育費を払うために悪戦苦闘する姿に
とても引き込まれてしまいました。
(あくまでも「愛娘」第一主義なんです)
"一寸の虫にも五分の魂"なんて言葉がありますが、
まさにそんな感じ!



アイアンマンなど他のヒーロも
最初はどこかしらに欠点やハンディキャップがあり、
能力を得ながらも自らの努力で
ヒーローとして立ち上がるという
ストーリー展開は共通しているように思われますが、

すぐにマスクを脱いで素顔を見せたがる
他のアメコミヒーローとは違い(コラ)
スーツの性質上、戦ってる最中はマスクを
絶対に脱げない
という設定も良いですね。
(仮面ライダーっぽいビジュアルだなぁ)


目の前の人間を救うのが真のヒーローです。


最愛の娘から離れないアントマン、
また、ニューヨークを離れないスパイダーマン。


この虫コンビは最高だと僕は思う。
見た目は兎も角、すっげー格好良い~!





アリは、労働者/小人(Dwarf)の
暗喩ではないかという考えもあり、
その小さなアリの話に、"忍びの者" を
目的遂行の為に迎え入れる物語の本作。

※アリの乱用ざんす



世界を救うヒーローではなく、
娘の望むヒーローでありたい、
という最も小さな単位に的を絞った
シンプルな命題が物語の後半に大きな感動を呼びます。


連休の予定が未定の方には
是非とも劇場での鑑賞をオススメ。