夢と絶望のテーマパーク!!




「ジュラシック・ワールド」
2015年8月5日公開


『あのテーマパークが、遂にオープンする。』


ってことで、さっそくですが
映画館で観に行ってきました。


スティーブン・スピルバーグ監督による
「ジュラシック・パーク」シリーズの4作目。
前作から14年ぶりの新作です。


「ジュラシック・ワールド」は
コリン・トレボロウ監督がバトンを継ぎ、
日本での公開予定日は当初2015年8月7日予定でしたが
世界でのメガヒットを受けて同年8月5日に繰り上げたそうですね。



今作はイスラ・ヌブラル島で起こった
「ジュラシック・パーク」の事件から22年後の世界。


パーク開業間際で閉鎖された島が
「ジュラシック・ワールド」として遂にオープン!
数々の困難を解決し順調に稼働、
今や世界中から毎日2万人もの旅行者が訪れる
超人気の観光施設として成功していました。
(事故が無かったかのように開発が進んでいる)


そ し て 、


来場客数を維持、拡大する為にDNA操作による
新種の恐竜を生みだしていたのです。





とまぁこの設定から想像出来る通りに…!

僕が最初に"パーク"を観たのは小学生の頃だったので、
あの頃に比べると映像技術って全然違いますね。

それと同じく物語の恐竜達も
進化、順応を重ねているのですが、
皮肉なもので、学習能力のない一部の人間によって
テーマパーク存続の危機に陥ります。




遊戯王でも「ジュラシックワールド」
という魔法カードがありますが、
フィールド上の恐竜族のパワーを
上げちゃうわけですよ。
もう、人間の力じゃ制御出来ません。


ビジネス至上主義で創っていいものと、
そうでないものが厳然としてあることを、
改めて感じられますよね。




身の丈を超えて恐竜を支配してやる!
みたいな悪いこと企んだら
キッチリとしっぺ返し受けてるし…。



あと、

僕は先日「進撃の巨人 attack on titan」を
映画館で観ていたこともあって、
グロ描写の耐久は強く、
今回のジュラシックワールドでも
人間が恐竜に食いちぎられるなど
グロ描写があるのかな~と思っていたけど、
実際はそこまでエグくはなかったです。


22年前にも「ジュラシックパーク」で
便所に隠れてた弁護士が
T-レックスに頭からガブッと捕食されるシーンが
ありますがそんな感じ。

あ、今ガッツリ食われた…って分かるけど
どこかこうオブラートに包んであるみたいな。


なので、恐竜好きの子ども達にもオススメ!






"安心"への過信と生命軽視の傲慢を
咆哮で一喝する恐竜の勇姿に鳥肌が立ちました!
本当にすごい。



恐竜への憧れと恐怖を
ロマンたっぷりに盛り込んだ
世界観が最高に楽しかったです。






ここからは内容にネタバレ含みますので
閲覧にはご注意下さい。







シリーズ史上最も賢い恐竜!

敵か味方かよく分からない
ラプトル愚連隊も間違いなく面白いのですが、
やはり圧倒的な強さで暴れまくる彼女を
無視することは出来ないでしょう。
(この物語では恐竜は全て雌です)

ご紹介しましょう!

今回の目玉となる新種の恐竜
その名もインドミナス・レックス



生物のDNAを掛け合わせた
凶暴なハイブリット種

"インドミナス・レックス"

ラテン語で「獰猛かつ制御不能な王」を意味するそうです。

ちなみに、初期段階では「ディアボルス・レックス」
(ラテン語で「悪魔の王」の意味)という名前だったとか…。


その容姿でだいたい予想が
ついてしまうかもしれませんが、
ティラノサウルスのDNAを元にしており、
その他に配合した恐竜を挙げると、


【テリジノサウルス】

腕についたかぎ爪は70センチにも達する



【ギガノトサウルス】

ティラノサウルスを上回る巨大な体を持つ恐竜。



【カルノタウルス】

頭部に牛の角のような突起物がある。



【ルゴプス】

骨に動脈や静脈がたくさん走り、
頭骨に溝も多かったことから
「しわくちゃな顏」という意味の名前がついた。

歯は小さく弱々しいことから、
大型恐竜の食べ残しや動物の死骸を食べる
スカベンジャーだったという説があるそうです。



【マジュンガサウルス】

マダガスカル島のマジュンガ州で
発見された事から命名されたそうです。



【アベリサウルス】

未だに謎の多い肉食恐竜だそうです。
恐竜とは全く関係ないけど、
あべサンちのリサちゃんは
よくアベリサと略して呼ばれることが多いよね?



そして、隠し味的な感じで
これも配合しちゃえ!と考えたのでしょう。



【ヴェロキラプトル】

「ジュラシック・パーク」で
やりたい放題暴れてましたね。

"ラプトル"といえばこのイメージですが、
現在の研究によって分かったことがあり、
実は映画に登場する爬虫類のような姿ではなく
本当は体表が羽毛で覆われていて、鳥に近い容姿だそうです。




もうこの配合を聞いただけで恐ろしいのですが、
実はこれだけではないのが また凄いところ。


インドミナス・レックスは
基本的な体色は石灰色に近い白なのですが、
急激な成長に対応出来るよう
組み込まれたコウイカのDNAの影響で
カメレオンのような擬態能力も持っています。


また、アマガエルのDNAが
導入されたことも加わり、
遂には人間の監視の目を掻い潜ってしまう。



様々な恐竜の武器と知能を集結した
インドミナス・レックスの暴走は
遭遇した生物を片っ端から殺してしまうわけですが、
これはただ残虐な性格だからだ!
ってわけではないんですね。

"井の中の蛙大海を知らず"という
ことわざがありますが、
インドミナス・レックスは生まれた時から
ずっと厳重な警備体制の中にいたのです。


狭い檻の世界に閉じ込められていたのでは、
自分自身が何者なのかさえ分からない。
他の恐竜を食する以外の目的で
殺戮を繰り返していたことも
自分がこの食物連鎖の中で
一体どれくらいの地位にいるのだろうと
探っていたのかもしれません。


(今書いてて気が付いたのですが、
 そういえば映画の最初のシーンは
 この恐竜が孵化するところだったのかも?)





海の王者が満を持して登場!

実は僕が今回の「ジュラシック・ワールド」で
1番嬉しかったポイント。

それは ―――― 海棲生物の登場!

映画の予告でもあるように、
水族館のイルカショー的な感じで
「モササウルス」が登場しています。



もう本当にカッコ良かった!!
前に「モササウルス」の特集番組もやっていて
その生態にはずっと関心があったのです。

餌としてサメが…
恐らくホホジロザメだと思われるのですが
モササウルスとのサイズ差に
もう笑いが出そうになりましたね。

ホントすごい~~!!

ジュラシックワールドは
「人間の小ささを自覚してもらう」を
テーマパークのコンセプトとしてやってる
みたいなことを台詞で社長が言っていたのですが
もう、しっかりと伝わりましたよ。



飼育員によると
凶暴そうに見えて、意外とシャイで
恥ずかしがり屋な性格らしく、
餌が与えられる時以外は
滅多に水中から出てこないんだとかで…。

まぁ常に水中で生活してるんだから
陸上に上がれるわけもないし、
登場シーンが少ないのは仕方ないんだけど…

それでも美味しい部分は持っていくし、
何回観てもカッコイイだろう。
さすが水中最強の…
いや、水際最強のモササウルス様!

俺んとこに挨拶こねーような
礼儀知らずな恐竜はハイブリッドだか
ハグリッドだか知らないが
容赦なく噛み殺してやるぜ!
みたいな気迫があります。

もう、そんな重要な役をこなせるのは
やはりアナタしかいないわけで…


なので、欲を言えばもっともっと
モササウルスが観たかった!

さらに僕のわがままが許されるなら
最強のサメ「メガロドン」も
登場させて欲しかったです。


そんなことをしたら
間違いなくプールの中で
この2匹は喧嘩を始めるだろうけど、
やはり観たかった…!

…観たいよね?







過去記事で「メガロドン」について
書いたものもあるので
良ければこちらのリンクからどうぞ。

■ シャークワールドに行ってきた






エンターテイメントの宝石箱

僕はシリーズ全作品を観ていますが、
登場する恐竜の種類はシリーズ最多でした。
スクリーンを所狭しと大暴れする姿には感動。
それもグロさに頼ることなく恐怖感が伝わり、
本当に心臓がドキドキしてしまいます。


なんでこんなに怖いんだろう?


それはイルカショーのようなモササウルスだったり、
乗馬体験コーナーのような感覚で出てくる恐竜…
前半部分の、いわゆる娯楽施設としての
ジュラシックワールドがあるからだと思います。




「うわぁ~こんなとこ楽しそう!!」



「めちゃくちゃ行きてぇ~」




ジュラシック・パークを模した
"あのゲート"を通り抜けると
そこはまさにユートピア!

最先端の技術を用いた、
誰もが理想とするような娯楽施設を見せておき、
後半部分では「絶対行きたくねー」と
思わせる地獄絵図を作りあげる。


このビフォーアフターが心にグサリと…!

特に"楽"の部分である前半は
正直、1回観ただけでは
細部まで見切れませんでした。

ホログラフィックで恐竜を描いたり、
その…人を楽しませようとする
アイディアというか演出?の発想が、
これからの地球を、未来に生きる僕たちを
そのまんま表現しているんだろうなぁ。
と思うくらいになんだかリアルです。

(エリマキトカゲのような恐竜、
ディロフォサウルスの登場もびっくり!)



もうこれだけですごいなぁ~って思うけど
シリーズファンには+α な要素も詰まっていて
この作品を観ると
コリン・トレボロウ監督がどれだけ
スティーブン・スピルバーグ監督による
「ジュラシック・パーク」を愛しているかが
本当によくわかります。


数々のオマージュを作品の中に
散りばめているんですね。


僕もちょうど先週
「ジュラシック・パーク」を鑑賞したところで
今回、映画館に来たものですから、
ディズニーランドの隠れミッキーを
探しているかのような面白さがありました。

あの胸を高鳴らせ、
興奮をさせるテーマ音楽も大好き。
ご存知の方なら誰しもが「パークに戻ってきた!」
という懐かしい気分になります。



恐竜それぞれに見せ場があって
すっごくカッコイイ~!



続編に繋がるような伏線があり、
映画タイトルも"楽園"から"世界"へと
続いてきましたので、
次はいよいよ"惑星"かな?

「ジュラシック・プラネット」
勝手にタイトル予想←



う~ん、ワクワクします。



楽しみ~~!!!



「ジュラシック・ワールド」
公式ページ情報たくさん面白いです。