1秒の重みについて考える




みなさん、こんにちは。

突然の自撮り画像に驚いた方も多いでしょう。
そうです。写真は僕の顏です。

たった今 自分で写真を撮りました。

し か し 、

この写真に写る僕の顏と全く同じ絵は、
もう二度と撮影することが出来ません。

なぜなら、
一秒後の僕はまた別の顏をしているからです。





地球は1日に1回"自転"をしていますが、
実は回転速度にムラがあります。

いつも一定の速度を保ち
回っているわけではないのです。


そこで、1年=365日のところ
4年に1度「うるう年」にすることで
上手く調節していますね。


1日の長さの24分の1が1時間
更にその60分の1が1分
そしてその60分の1が1秒なわけですが、


昔からの方法で決められている「協定世界時(UTC)」と、
その後の技術進歩で発明された原子時計による「国際原子時」では
地球の自転速度が必ずしも一定でないことから、
微妙にズレてしまうのです。


そこで登場するのが本日行われました
「うるう秒」による調整ですね。

(時刻のズレがプラマイ0.9秒以内に収まるようする)


2014年末までに25回の
うるう秒の追加が行われてきました。






閏(うるう)」は、元々"差し込む"という意味だそうです。

暦という観点で考える「閏(うるう)」は

1年の日数や月数が例年より多いこと
つまり、366日のうるう年を指し、

1日の秒数が普段の日よりも多いこと
今回の「うるう秒」を指します。





2015年7月1日は、うるう秒挿入により
他の日よりも1秒長くなります。


1秒増えたところで何も変わらないよ!
って思うかもしれないけれど、
実際にはそんなことない。
見えない働きが合って調節されている。


まず、僕たちが今も使っているだろうパソコン。
これは時刻が自動的に補正されているからこそ
特に何もする必要はありません。
スマートフォンやタブレットもこれと同様。


そして、写真にも挙げた僕の腕に付けている腕時計。
これも最近増えている電波時計の場合は問題ない。
デジタル放送などの録画機器も電波による
時間調整を行うのでこれに同じですね。


ところが、デジタル機器やITの分野でお仕事を
されている方にとってはトラブルに繋がる可能性があります。

ソフトウェアによっては、
うるう秒の追加に対応出来ない場合があるからです。


前回のうるう秒挿入時には、
多くのインターネットサービスで
トラブルが発生したそうです。
(Googleは独自の技術で対策。問題を未然に防いだ)


今回はどうだったのでしょうね?


ち な み に 、

NHKの時報は、いきなり1秒ズラすのではなく、
0.01秒ずつ100秒かけてズラしていくとのことでした。

とても細かい配慮がなされていますね。




【1秒の言葉】


なんだか心に響くCM…。
素晴らしい作品ですね。

ブログというコンテンツである限り
なるべくは映像ではなく文章で想いを
お届けしたいとは考えていますが
このCM、是非観て頂けたらと思います。



株の自動取引では1秒間に
数万回もの売買が可能です。
ほんの一瞬で明暗が分かれるのです。

1秒に喜び、1秒に泣く。

そ し て 、

たった1秒程の言葉が
最後になることだってあるのです。

「ありがとう」が言える人間になることは勿論
言葉の重みを理解した上で発することの出来る
人間になりたいものですね。




『一日だけ幸せでいたいならば、床屋にいけ。

一週間だけ幸せでいたいなら、車を買え。

一ヶ月だけ幸せでいたいなら、結婚をしろ。

一年だけ幸せでいたいなら、家を買え。

一生幸せでいたいなら、正直でいることだ』


野原ひろし
「クレヨンしんちゃん」より



ま た 、


『一年の大切さを知るには、
 落第した学生に聞くと善いでしょう。

一ヶ月の大切さを知るには、
 未熟児を生んだ母親に聞くと善いでしょう。

一時間の大切さを知るには、
 待ち合わせをしている恋人に聞くと善いでしょう。

一分の大切さを知るには、
 電車に乗り遅れた人に聞くと善いでしょう。

一秒の大切さを知るには、
 たった今、事故を避けることが出来た人に聞くと善いでしょう。

十分の一秒の大切さを知るには、
 オリンピックで銀メダルに終わった人に聞くと善いでしょう』


著作者不明
引用元不明




「うるう秒」挿入に関して肯定派、否定派
意見は分かれると思いますが、
1秒の重みを考える素晴らしい機会ですね。



ところで―――。
このブログ記事冒頭に貼りました
"僕の今の顏" …ですが、
あなたが見た時の顏と同じ顏をしていますか?


きっと違います。


人を見る印象も1秒、1秒
絶えず変わり続けていくものなのかもしれませんね。