本嫌いな方にこそ読んでほしい伊坂作品!


こんにちはー!
涙の数だけ強くなれる綾切です。



私、読書が大好きです!
本さえあれば何もいらない。


本と大金さえあれば、
もうそれだけで生きていける!!


それぐらい本が好きで、
時間があるとすぐ書店に
寄ってしまう私ですが…
発見してしまいました。

"あるキング 完全版"

と書かれた文字を!!



まだ読んでいないのですが
これからじっくり楽しもうと思います!!






あ、そういえば、
ちょうど去年の今頃も
"ダ・ヴィンチ 伊坂幸太郎 大特集"の文字を発見するや否や
即行で購入したのを思い出しましたよ…。

「ダ・ヴィンチ」は、KADOKAWA・メディアファクトリーブランド発行の総合文芸誌で、
毎号、小説家や漫画家に焦点を当てた大きな特集をやっています。



そして、その特集が伊坂幸太郎さんだった!!






もう迷わず購入しちゃいましたよね。


ページを開くと伊坂幸太郎さんの
最新作インタビュー記事から映画化された作品の紹介、
知られざる秘蔵エピソード、読者が選ぶ作品&キャラクターランキングまで
載っていて興奮しまくったなぁ。


僕の妹も伊坂作品の愛読者なのですが
一緒に本を集めていくうちにこれだけ集まりました。






この写真は前に撮ったものなので、
今はまた冊数が増えています。
言うまでもないですが、
どれも最高でございますー!
ユーモアあふれる言葉の言い回しが
僕はたまらなく好きです。



妹なんて好きな作家は誰かと聞かれたら
「伊坂幸太郎さん」と答えるくらいに愛読しています。



今日は、そんな中でも僕が特に好きな作品を
皆さんに紹介しようと思います。


読みだしたら止まらない!



まず紹介したいのが、
「アヒルと鴨のコインロッカー」です。


大学入学のため引っ越ししてきたアパートで、
最初に出会ったのは黒猫、次が悪魔めいた長身の青年。
初対面だというのに、彼はいきなり「一緒に本屋を襲わないか」と
持ち掛けてくることから物語が始まります。

標的は――――― たった一冊の広辞苑。

普通ならそんなおかしな話に
のるわけがないですよね?

しかし、主人公は訪問販売の口車に乗せられ、
危うく数十万円の教材を買いそうになった実績の持ち主。

書店強盗は訪問販売とは訳が違うなんて言っていますが
決行日の夜、書店の裏口に立っていたのは他の誰でもない主人公でした。
それも片手にはモデルガンを握り締めて。

この作品はすでに映画化もされていますが、
どちらも最高に面白いです。
物語の鍵を握る、1人2役ともいえる難しい役を
瑛太さんが見事に演じ切っています。

周到に練られたストーリーに騙されること間違いなし!
読書好きにも映画好きにもお薦めの作品でございます。




続いて紹介したい作品がこちら、
「バイバイ、ブラックバード」です。


太宰治の未完の小説『グッド・バイ』のオマージュとして書かれ、
基本設定である
「何人もの女性と同時に付き合っていた男が、その関係を清算する為に、
全く恋愛関係になかった女性の協力を得て一人ひとりを訪ねて歩く」
を踏襲した作品です。
ちなみに、タイトルは1926年に発表されたジャズ「Bye Bye Blackbird」を元にしており、
ゆうびん小説の企画として執筆されました。


――えっ?ゆうびん小説??


沢山のクエスチョンマークを感じたので回答致しますと、
ゆうびん小説とは2009年に双葉社が企画したもので、
毎回抽選で選ばれた50名の読者に、
1話が書き上がり次第レター形式で印刷された作品が
郵便で送られてくるという手法です。

なので全5話で構成された(書籍化にあたり第6話が書き下ろされる)お話ですが、
ひとつずつ取り上げて読んでもめちゃくちゃ面白いです!
もちろん、全てのエピソードが有機的に繋がっていく様も素敵で…。

そして、物語の登場人物の中に繭美という女性がいるのですが、
これがまたインパクトのすごいキャラクターです。
同情するなら金をくれ、注文するなら決めておけ!
と言わんばかりの攻めの姿勢を見せるけど、
言ってることはものすごく正論で憎めないのが特徴。
もうホントにマツコ・デラックスさんにしか見えない。

でも、伊坂幸太郎さん曰く、
繭美はマツコ・デラックスさんのことを知る前に執筆していたそうで、
周りから「マツコ・デラックスみたいだ」と言われすごくショックを受けた。
いるんだ!そういう人が!って。

僕はその話を聞いてますますこの作品が好きになりました。
マツコ・デラックスさんのことを知らずに繭美を描いた
伊坂幸太郎さんのキャラクター造形のあざやかさ…。

実在しないだろうと描かれたが
実在してしまったマツコ・デラックスさんも
伝説的にすごいと思います。

あと、書籍には<特別収録>として
伊坂幸太郎ロングインタビューが最後に載っています。
作家として、人として、
ホントに素敵な考え方で、
伊坂ワールドを少し覗き見ることができます。

まだ読んだことがない方、どこから手をつければいいのかわからないって方にこそ、
その魅力に触れて頂きたい。そんな作品でございます。