太平洋をめぐる海遊館の旅!



前回記事の続きです。
まずはこちらからどうぞ

■ 【特別展示】海遊館 開業25周年記念【シャークワールド】part.1




エクアドル熱帯雨林




進んでいくとこれまた大人気!




最強の癒し系動物「カピバラ」を発見!
(バチカンでは魚類とされている)


アマゾン川流域などに生息する世界最大の齧歯類ですね。
湖や川近くのジャングルに住んでいます。

ちなみに、
カピバラという名前は「草原の支配者」
という意味からきていると言われているそうです。

※国によって呼ばれ方は様々。
 「カルピンチョ」「カピンチョ」「カピーバ」「アモー」
 「ピローピロ」「ポンチョ」なんて可愛い呼ばれ方もしている。






カピバラはもともと夜行性の動物なので、
基本的にはあまり視力は良くないそうです。
その代わり、聴力や臭覚が発達しています。

そ し て 、

泳ぎが得意で、5分近くも水の中に潜ることが出来る。
また、体型に似合わず
実は陸上でも素早く動くことができるので、
あんな短い脚をしているにも関わらず
驚いたときなどは、なんと時速50kmのスピー ドで走る。






ずっと口をモグモグ動かしていました。
お食事中だったのかな?

カピバラを含めネズミの仲間げっ歯類は、
一生門歯が伸び続けるという性質があります。

その歯を自分の長さに合うように常に、
硬い物を噛んで歯を短くしているのです。



【カピバラの鳴き声は色々ある】


威嚇するときは「ゴッゴッ」という声、
警戒しているときは「ピャッピャッ」や
「グゥーグゥー」という声を出すそうです。

警戒音は人間の歯ぎしりの音にも似ていて、
敵が近づいていることを仲間に知らせる鳴き方、
さらに近づいたときは「ワンワン」と犬のような鳴き方もします。

この他に、「ピーピー」とまるで小鳥が鳴くような
声を出すときがあるのですが、
これは母親と子供のあいだで使われる鳴き方です。






そして、温泉が好き。






南極大陸へようこそ!

次にやってきたのがこちら



大部分が氷に覆われた南極大陸。
ブリザードが頻繁に吹き、
その近海は世界中で最も荒れ狂う海と
言われているそうです。

一年のうち太陽の光が届くのは半年もなく、
内陸部では最低気温がマイナス89.2℃にまで
下がった記録もあります。



氷の厚みは平均約2,000mもあり、
地球上の全水量の約1.5%にあたります。
また、驚いたことに、
この氷の大陸には、燃えさかる炎、
つまり活火山もあります。





南極大陸といえば「ペンギン」を
連想する方も多いのではないでしょうか。

歩き姿もとっても愛らしくて
ついじーっと見つめてしまいました。






「可愛い」というイメージがあるペンギンですが、
実は意外と裏があります。

ペンギンは陸でのみ結婚生活をおくり、
毎年同じ相手と結婚するそうです。
もし、どちらかが怪我などで再会できなかった場合は、
新しい相手と結婚しますが、
去年の相手が帰ってくると新しい相手を捨てるんだとか。


また、身体能力もすごいです。
フリッパー(翼)をパタパタさせる、
可愛い仕草が大人気のペンギンですが、
水中を自在に泳ぐ推進力を生み出している
フリッパーはすさまじい力を持っており、

コウテイペンギンが全力でフリッパーを一振りすれば、
人間の腕を骨折させるほどの威力があると言われています。




【南極大陸水槽の照明が夕方に消える理由】


ペンギンの健康を考えてのことだったのですね。






ペンギンの飼育スペースで鏡張りがあるのは、
鏡に映った自分の姿を見て
仲間が沢山いると安心するからだそうです。

(巨大な群れの中に身を置くことで安心感を得る)






ペンギンのお腹がぽっこりしているのは速く泳ぐため。






深海の掃除屋!

苦手な方もいるかもしれない!?
大王具足虫(ダイオウグソクムシ)の
コーナーがありました。



ダイオウグソクムシは1878年に
メキシコ湾の海底で発見されました。






サングラス型の黒い複眼は
約3500個の小さな個眼で形成されている。
太陽光がほとんど届かない深海に生息するため、
とても感度の良い眼を持っているということですね。





かなり大きい。びっくりしました!






正面から見るとこんな感じです。
あまり長く見ていられなかった…。






かなり詳しい解説付きです。
一番驚いたのは「仰向けの姿勢で泳ぐ」
というところかなぁ~。
想像したら、ただ転んでいるようにしか思えなかった。






海底にある有機物を何でも食べることから
「深海の掃除屋」と呼ばれているそうです。

死亡した個体を解剖してみた結果、
体内のほとんどを胃が占めており(体重の約25%)
胃の中には食べたと思われる魚の皮や骨、
イカなどと共にダンボールのような紙など
人工物が見られました。

僕の不幸も彼に食べて頂きたい。





タスマン海へようこそ!

次にやってきたのがこちら



「タスマン海」
ニュージーランド周辺の海水は、
小さな面積にも関わらず大きな水温差があります。

海水の温度は、沿岸にいる海棲生物に大きな影響を与えます。






地球表面のプレートが衝突し
潜り込む地帯に位置しているため、
火山活動が活発なのだそうです。






ここでは、温暖水域に分布する、
カマイルカの生態を展示していました。






アメリカのイルカと日本のイルカは言葉が違い、
コミュニュケーションはとれないけど、
通訳をするバイリンガルのイルカが存在するそうです。

人間も地域によって言葉が違いますが、
それと同じことがイルカにも言えるのですね。

イルカの言葉は発音記号に置き換えると
約700種類の音を持っていて、
この音を組み替えて言語を作り、
意思の疎通を行っているそうです。
なんかハングルみたいな感じなのかな!?







世界最大のサンゴ礁地帯!

宇宙空間からも確認できるほど広大な
「グレート・バリア・リーフ」のエリアです。
※漢字表記は大堡礁(だいほしょう)



生物が作り出した単一の構造物としては世界最大です。

しかし、その生物とは微小なサンゴやポリプ等の有機体であり、
これらが数十億集まって形成しているサンゴ礁。

そ し て 、

この暗礁は生物多様性を支える重要な役目を持ち、
1981年に世界遺産(自然遺産)に登録されました。



色とりどりのサンゴ礁、クジラ、イルカ、マンタ、
海ガメなど多種多様な海中生物が生息することから、
世界有数のダイビングスポットとしても有名です。





写真ではわかりにくいけど、
本当にたくさんの魚が並んで泳いでいます。
まるで芸術作品のようでした。





危急種や絶滅危惧種などに相当する固有種等、
多くの生命にとって安住の地であると言われています。

一度は行って見たい場所ですね~。




いやいや、
今すぐ「グレート・バリア・リーフ」の絶景が観たい!
なんて言うせっかちさんにはこちら。

「グーグルストリートビュー」です。

便利な世の中になったものですね。
グレート・バリア・リーフの海中まで
散歩できるようになりましたよ!



画像を押してもらえると視点が変化します。
やはり実際に行って肌で感じてみるのが
一番良いことは確かなのですが、
これだけでもその凄さは伝わってきますよね。





世界最大の海! 太平洋 編

5大陸に取り囲まれた、
地球の表面積の1/3にも及ぶ世界最大の海
「太平洋」のエリアです。



その雄大な光景を深さ9m、最大長34m、
水量5,400tの大水槽で表現しています。

この水槽ではジンベエザメをはじめとする
大型のサメやエイ、アジなどの回遊魚、
ハタの仲間が悠然と泳ぐ姿を見ることができます。






ホエールシャークの英名どおり
クジラを思わせる巨体「ジンベエザメ」





サメとしても軟骨魚類としても現生最大であり、
そして、現生最大の魚です。
(生物に関する世界一の一覧#魚類)





「ジンベエザメ」は、
体にある模様が着物の甚兵衛(じんべえ)
甚平(じんべい)に似ていることから
名付けられたと言われています。





本当に迫力があって、
子どもから大人まで全員が
その巨大な姿に目を奪われていました。






世界最大のジンベエザメは意外にも小心者。


メスのジンベエザメは特に用心深いです。
だから目撃されるジンベエザメの
70パーセントはオスだし、
メスの産卵シーンにいたっては
観察されたことすらないそうです。

離島やサンゴ礁の近くに
秘密の産卵スポットがあると
推測されているのですが、それを見た者は誰もいない。




かなり近くまで来てくれたよ。
一緒に泳ぎたいなぁなんて思ってしまいました。



し か し 、



同じ水槽内にはこのサメが泳いでいます。
(人も襲います)


シュモクザメ(撞木鮫)

英名にすると
「Hammerhead shark」


ハンマーヘッド・シャークなんて
ちょーカッコイイ名前の付いたサメです。



ここで注意すべきは、
「ハンマー」という名前があるからといって、
頭部を横に振り「相手を殴打する攻撃」
なんて間違っても起こしません。



実は僕はこのシュモクザメが大好きで、
今回の海遊館で撮影をした写真の
半分以上がシュモクザメの泳ぐ姿です。
(100枚を超えるので一部UP)



サメとしては珍しく群れを成して行動し、
その数は時には数百匹の単位に及ぶ事があります。


また、ウチワシュモクザメのメスは
オスがいなくても子が産めるそうです。(単為生殖)


余談ではありますが、
僕が子どもの頃にハマっていたゲームに
「サルゲッチュ」という作品があるのですが、
その中にもシュモクザメが登場します。



当時、このステージの攻略が
なかなか出来なかったので
とっても印象に残っているのです。

そんなこともあってこのサメが好き…(笑)










本当に大きな水槽ですね。






素晴らしい!






ジンベエザメと僕






お兄さんが必死に手を振るも
フル無視する光景。 可愛い!








では、今回はこの辺で終わり。
続きは次回記事にて!

■ 【特別展示】海遊館 開業25周年記念【シャークワールド】part.3

幻のクジラも登場!?

どうぞお楽しみ下さい!