
なんだかんだ言いますが
読み始めたら止まらず、
ローラー台を踏みながら
1時間くらいで最後まで読んでしまいました。
それほど・・・・。
面白い作品でしたよ!
:*:・( ̄∀ ̄)・:*:
ネタばれになるといけないので、
ほどほどに書くつもりですが、
気になさる方はご注意願います。
キアズマ(chiasma)とは
生物学用語。 減数分裂の前期後半から中期にかけて、
相同染色体が互いに接着する際の数か所の接着点のうち、
染色体の交換が起こった部位。X 字形を示す。
関わりあいの無い登場人物同士が、
運命的な交わりを見せて行く物語・・・。
近藤 史恵さんのじてんさを題材にした作品は、
2011年9月のブログにもちょこっと出てきますが、
http://ameblo.jp/t-are/entry-11025751365.html

第一作目の「サクリファイス」から全て読んできました。

最近小説なんてあまり読まなくなったんですが、
じてんさを題材にした作品なので思わず読んでしまいます。
一作目の「サクリファイス」はミステリー物
二作目の「エデン」はツール・ド・フランスが舞台。
「サクリファイス」の続編ですが、
「エデン」だけ読んでも面白い様に工夫されています。
三作目の「サヴァイヴ」は
「サクリファイス」「エデン」
が語るストーリの前後につながるエピソードが
短編集として構成されています。

そして四作目の「キアズマ」は
“今のところ”単独のストーリーです。
今回の作品「キアズマ」は
大学のじてんさ部が舞台です。
事故により部長に
怪我を負わせてしまった責任を取るため、
一年間限定で入部して
ロードレースに挑むことになった主人公。
秘められた才能を開花させ、
入部後すぐに頭角を現して行くんです。
でもね、いくら才能があるからといっても、
あんなにも短期間で急に強くなる
な~んて設定はいかがなものかなぁ?
と思いました。
登場人物の苦悩の原因もありきたりなので
もう少しひねりが欲しかった・・・。
まぁそう言った厳しい目で見てしまうのは、
ミステリー性が高い一作目の「サクリファイス」と
比較してしまうせいだと思います。
主人公がスグに強くなってしまうのは、
・過去にやっていた柔道のおかげで、
足腰が強く基礎体力がある。

・ペダルつきの重い原付(モペット)を
学生でお金が無くガソリンがモッタイナイという理由から
エンジンもをかけずわざわざ漕いで乗っていた。

主人公が乗っていたTOMOS(トモス)

クランク&ペダル付き
という理由だそうです。
柔道もやってたし、
モペットにも乗ってたので
言わせて頂きます。
柔道の経験から足腰が強くなり
基礎体力が付くってぇのは
確かにあるかもしれませんが、
だからといって
“=じてんさ”って言うには無理が・・・。
それから、
50kg近くあるモペットを漕いで走らすため
ギヤ比は相当低くなっています。
たれも昔、
同じ様なモペットを所有していましたが

SOLEX (ソレックス) 500
走り出してしまえばママチャリと同じ、
激坂ばかり上ってれば別だけど
主人公もさすがにそんな坂は
エンジンをかけるらしいので、
トレーニングにはならないはず・・・。
全体的にリアルで綿密な描写が多いだけに
その辺りの設定がちょっと漫画チックに感じました。
まぁ、
そんなことに目くじら立てずに読まなきゃネ。
フィクションなんですから・・・。
単独のストーリーですが、
前作に登場した人物がちょい役で登場するので、
次回作へつなげるための布石じゃないか?
と期待してしまいました。
四作目の「キアズマ」が
“今のところ”単独のストーリーと記載したのは
そういう理由からです。
みなさんも
ローラー台のお供にいかがですか?(o^-')b