遠野放浪記 2015.01.12.-05 野に下る | 真・遠野物語2

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この街で過ごす時間は、間違いなく幸せだった。

峠の途中で花巻市に入り、遠野市とはこれでお別れ。

 

 

少しずつ車窓には平地が増え、僅かだが青空も顔を覗かせている。

 

 

東和の外れ、晴山の田園。背後に山が迫り、街と街の境界であることを感じる光景であり、毎回このあたりを通るのが釜石線に乗る楽しみでもある。

 

 

 

そして東和から小山田にかけて広がる棚田。これも釜石線沿線でとても好きな風景のひとつだ。

 

 

 

 

三郎堤には以前、エイスリンちゃんを探して足を運んだことがある。この季節には白鳥がたくさん飛来している筈だが、そのうちまた訪れて見ようか。

 

 

 

北上川を渡ると、花巻の市街地はもうすぐだ。

 

 

車窓に急にたくさんの家が見えるようになり、一気に山から街へ下って来たことを実感する。

 

 

 

 

花巻駅の虹の看板に出迎えられ、とても長かった気がする釜石線の旅が終わった。

 

 

 

普段は此処からさらに汽車を乗り継いで南へ下って行くのだが、今回は駅の待合で盛岡に帰省していた彼女と待ち合わせ、一緒に東京に戻ることにしていたのだ。

 

 

俺は長旅をする割には道に迷ったり、目的地に上手く辿り着くのに失敗したりするので、無事に彼女と合流出来るか心配だったが、できた。

丁度昼ごはんの時間になる頃合いだったので、ふたりで花巻のとある店を訪ねて見ることにした。