遠野放浪記 2014.11.24.-04 静かな時間 | 真・遠野物語2

真・遠野物語2

この街で過ごす時間は、間違いなく幸せだった。

道沿いの林の中に、小さな神社と墓地があった。

 

 

赤い屋根の神社が天照皇大神宮だ。総本山は伊勢神宮の内宮だが、福岡県の猪野というところにも同名の神社があり、「我を祀れば、戦をせずとも財宝の国を得ることが出来る」という神託があったとされている(それを疑った仲哀天皇は祟りにより崩御したとされる)。

 

 

戦をせずとも財宝の国が得られるとは、これから馬券で家を建てようとしている俺にぴったりだ。

 

 

 

内部には恵比寿様、大黒天様、そして龍や想像上の獅子のような生きものの絵が祀られている。

 

 

 

 

石碑が神社と墓地の境界のように立ち並び、寺院はないが地元の人々によって管理されているであろう墓地が、朝日を浴びて静かに佇んでいた。

 

 

此処は若草墓地というらしい。草井沼というのは、このあたりの地名だ。

 

 

墓地の向こうには何ひとつ建物がなく、北上川が流れる開放的な空が広がっている。

 

 

川沿いの緑地には謎のカエルがいる。

 

 

緑地の一部はゴルフ場になっていて、朝早くからコースを整備している人の姿が見える。ゴルフ場はホール18個分の敷地を最低限確保しているため、とても広く、さらに芝の緑や自然を活かした障害(池や森)が豊富に配されているため、世界中どのゴルフ場を見ても大変美しイメージだ。此処では加えて北上川の流れの畔でプレイ出来るため、とても楽しいラウンドを体験出来るだろう。

 

 

 

このあたりに橋はなく、これ以上先には進めないので、そろそろ引き返すことにする。競馬場の門も開く時間だろう。

 

 

 

すぐ近くには北上川、遥か彼方に白い山々、そして春には桜吹雪。水沢競馬場もまた、盛岡競馬場とは違ったロケーションで岩手の自然を満喫出来る競馬場なのだ。