遠野放浪記 2014.11.22.-01 夜を飛び出せ | 真・遠野物語2

真・遠野物語2

この街で過ごす時間は、間違いなく幸せだった。

11月も終盤に差し掛かり、岩手からは早ければ初雪の知らせが届く時期になった。

俺は11月24日に水沢競馬場で行われるダービーグランプリを見に行きたく、3連休に再び岩手に足を運ぶことにしていたのだが、残念ながら今回は彼女の予定が合わず、単独で向かうことになった。馬券を当てて何か良い土産を買って来てあげたい。

 

連休初日は朝早くに出発し、上野駅を目指す途中で朝ごはんを食べて行くことにした。

一日中開いている松屋に入り、牛焼肉丼を発注。一時期、牛焼肉丼はクラシックな牛丼へのアンチテーゼとして流行っては消えて行ったが、松屋は元々焼肉も提供しているためそんな流行り廃りとは無縁だ。

俺も味がこってりの焼肉丼は結構好きだったりする。

 

 

今回はやや早めに家を出られたため、少し回り道。本郷通りをパティと一緒に走ってみた。

秋が深まり、街は未だ夜に包まれている。本郷通りにも人の姿はない。

 

 

弥生の交差点から池之端へ下り、何時ものルートで上野駅へ。

 

 

 

 

もう汽車は動いている時間だが、店のシャッターは降り人も数える程しかいなく、かなり寂しい雰囲気だ。これからさらに夜が長い季節に移り変わって行くことを感じる。

 

 

 

ホームには汽車を待つ人が何人かいた。寂しい道中にはならなさそうだ。

後何回、独りで上野駅から汽車に乗ることになるかはわからないが、兎も角今回も長い旅が始まった。