こちら地方が朝から雨だと言われていたの
は知っていた。

しかし、なかなか乗れていないビートに
どうしても乗りたかったから・・・

家族にナイショで暗いうちからコッソリ抜
け出し・・・
明け方の道を流す。
まだ天気は崩れていない・・・
なので、更に東に走らせ、
昔栄えていた古い港町へ久しぶりに向かった。
醤油醸造元の美しい赤い壁が残るこの一帯は
今でもこのような古い町並みが残り、観光ス
ポット化されている。
(撮影時は早朝のため、誰もいない)
潮の香る町並みをゆっくりと走りながら、
古の雰囲気を堪能していたら、
とうとう雨が降りだしたので、ここで引き
返すことに・・・。
誰も知らない小さな旅は
雨とともにあっけなく終わりを迎えた。

別に何でもないただの早朝ドライブ。

取り立てて誰に話すことなど何もない。

だから、帰宅後クルマをそっと車庫に仕舞
ったように、
港町に行ったことも
自分の心の中に
そっと仕舞っておこうと思う・・・。