コロナ禍の中ではあるが、

今年も地元の秋季例大祭に向けて獅子舞の

練習が始まった。

仕事が長引き、集会所19時集合の予定には
間に合わかなったが、遅れて参加する。

初日の今日は練習日の打ち合わせと、当日
参加者の確認後、太鼓、獅子頭、油単、法
被を昔から保管していただいている集会所
近くの旧家に引き取りに行き、獅子頭と油
単を縫い付け、太鼓の縄を締め直すなどし
て、軽く一度太鼓を叩き解散とした。

ド田舎なので若者は少ないし、その少ない
若者たちも地域のこの様な行事は敬遠し参
加したがらないので、人手不足は例年深刻
な上に、今年は更に家庭で不幸があったレ
ギュラーメンバーの欠席も重なって、二頭
ある(獅子頭)うちの一頭しか出せないとい
う結論に至った。(ただし、子供獅子は出
す予定だが、子供たちの仕上がり具合によ
っては大人獅子二頭に変更も視野に入れて
はいる)

ところで、獅子舞は山車や神輿のように全
員で声を出し、引いたり担いだりする集団
のパフォーマンスなのに比べ、振り付け、
太鼓の拍子など個々で覚え披露するという
違いがあり、間違うと目立ってしまうこと
もあってか、恥ずかしがってやりたがる人
が少ないのも人が集まらない原因のひとつ
と言える・・・。

まぁ、このように何とも八方塞がりの感が
否めない状態ではあるのだが、それでも獅
子舞に興味があって参加してくれている他
所の地域の人や地元の女性も居てくれて、
何とか首の皮一枚で成立はしている・・・

ただ、これは獅子頭を振れる人に限ったこ
とで、このことは去年も書いたかもしれな
いが、太鼓を叩ける人はもう僕しかいない
・・・。

太鼓が誰も叩けないと獅子舞は成立しない
ので、さすがに危機感があって、前述の女
性のうちの一人に一応教えてはいるのだが、
まだまだ最後まで通しては叩けないし(叩け
ないと練習にもならないので見て覚えても
らうことが多く、どうしても覚えるペース
がスローになっているのは悩みどころ)、
獅子舞の方もベテランを除いてクオリティ
は低く・・・

とまぁ、悩みは色々と尽きないが、今はと
にかく絶やさないことを最優先にグダグダ
であっても続けることを第一に楽しくやっ
ている。

こういうことはドライに考えると、しんど
いし、覚えるのは大変だし、人間関係も面
倒臭いから、はっきり言って失くなっても
誰もなんにも困りはしない。

しかし、舞を披露すると、集まった人々は
一様に笑顔になるし、神事だけになると、
華がなく誰も来ず賑わいがなくなる。

それに、どんなことでも同じだが、

一度止めてしまうとまず、
復活させることは不可能となる。


誰のためにもならないのかも知れないが、
それでも何とか限られた人員で今年も力を
合わせて精一杯頑張る!
長く続いて来たことを僕らの世代でおしま
いにしたくはないからね・・・。