今までハイブリッド車というジャンルで不
動の地位を築いたトヨタが満を持して開発
発売した初の電気自動車『bZ4X』だが、
発売早々リコールを届け出たという。
(まぁ、大した話題にはなっていないけど。)
https://biz-journal.jp/2022/07/post_304857.html
特に見出しの
『やっぱりトヨタのEV 開発力は~』
の表現が全てを表していると思うのだが、
これに僕は大いに違和感を感じている。
なぜなら、
この『やっぱり』って言葉がミソで
見出しだけ見る人や斜め読みする人、
クルマに詳しくない人に向けて
『トヨタ製電気自動車の出来は悪い』と、
印象付けようとしているフシがあるからだ。
このリコールについては明確な原因を究明
中であって今のところ詳細が語られてはい
ない。
そんな中で発表されている僅かな内容によ
ると、タイヤ取り付け部のハブボルトの不
具合で車輪が外れる恐れがあるということ
らしいが、このハブボルトは普通のガソリ
ン車にもあるものであって、電気自動車特
有の部品という訳ではない。
だから、これがそのままEV開発能力の低さ
と直結するのかとても理解に苦しむ。
そりゃ、メーカーはメーカーで何でもリコ
ール申請すりゃいいってものではないのだ
が、それにしてもこの関連付け方には筆者
なりの科学的な分析も根拠も何も示されて
いないものだから、全く合点がいっていな
い。
また文中に何かと
「~と業界関係者も呆れている」
「~との疑惑が持たれる」
「~との見方が広がっている」
「ライバルの自動車メーカーの技術者は
『(斯々然々)~なのでは』と指摘する」
等々、このように述べているとされる人(或
いは組織)が何処の誰かも組織かも記されて
いないにも拘わらず、トヨタは(名指しで)
扱き下ろされているんだから・・・
何とも理不尽なハナシである。
だからと言って、
書く人がトヨタに忖度して辛口の記事を控
えるというのは違う。
情報や記事は中立な立場で認めるところは
認めつつ内容を分析し建設的な指摘とする
べきだし、
一方、ただのアンチやウワサ好きが喜ぶよ
うな誰が言ったか判らないウワサレベルの
話を真摯な読者は聞きたいのではなく、真
実のみが知りたいはず。
そういう考え方で改めて読んでみるとこの
記事は「真実を知りたい」と思う消費者の
指針にはならいし、心に全く響かない。
僕はトヨタファンでも何でもないが、
こんなこと書かれるトヨタを気の毒に思う
し、クルマ好きとして読んでて後味の悪さ
しか残らない、残念な記事だと感じる・・・。
この国は表現の自由が認められているから
こういう記事を書いても問題は無いし、
読んで喜ぶ人も少しはいるのだろう。
こんな記事がネットに上がる日本は
つくづく平和な国なんだと思う・・・
悲しいことだが・・・。