去る2月2日土曜日に開幕した「第50回日本ラグビーフットボール

選手権大会」は、今日2月16日土曜日が大会第3日。東京・青山の

秩父宮ラグビー場並びに大阪府東大阪市の近鉄花園ラグビー場で、

準決勝2試合が行われました。


早速、今日行われた準決勝2試合の結果を記すことにしましょう。


※「第50回日本ラグビーフットボール選手権大会」

  ●準決勝

  □東京・秩父宮ラグビー場

   サントリー 26―13 パナソニック


  □大阪・近鉄花園ラグビー場

   神戸製鋼 31―29 東芝


自分は、大阪府東大阪市の近鉄花園ラグビー場の

「神戸製鋼vs東芝」の試合を、実際に会場に足を運んで観戦してきました。

先々週2月2日土曜日の1回戦の時とは打って変わって、

今日は生駒颪が強く、非常に寒い中での試合となりました。

そんな寒い中での試合は、全体を通して非常に見応えがありました。

この準決勝が初戦となる東芝ブレイブルーパスは、やはり固さがあったのか、

前半から神戸製鋼コベルコスティーラーズの勢いに圧されます。

前半7分、神戸製鋼コベルコスティーラーズは15番の正面健司選手のトライで

5点を先制。この先制トライをきっかけに、神戸製鋼コベルコスティーラーズが

この試合の前半の主導権を握ります。11分にトライ&コンバージョン・ゴール、

18分にもトライ&コンバージョン・ゴールで得点を重ねて19対0とし、

東芝ブレイブルーパスになかなか得点を与えません。

東芝ブレイブルーパスも、前半終了間際に神戸製鋼コベルコスティーラーズの

ペナルティーによってペナルティー・ゴールのチャンスを獲得。

そのペナルティー・ゴールをしっかりと決めて3点を挙げ、

19対3となったところで前半を終えます。


後半に入り、開始早々に神戸製鋼コベルコスティーラーズが

トライ&コンバージョン・ゴールで7点を追加して26対3とし、

東芝ブレイブルーパスを突き放しますが、

その後は東芝ブレイブルーパスが反撃を開始。

神戸製鋼コベルコスティーラーズは自陣のゴールライン手前で

立て続けにペナルティーを犯し、13分にはシンビンによって

一時的退場者を1人出してしまいます。14人でのプレーを余儀なくされた

神戸製鋼コベルコスティーラーズは、その後もペナルティーを重ね、

15分に東芝ブレイブルーパスにペナルティー・トライを献上。

コンバージョン・ゴールも決まって26対10となり、点差は16点に縮まります。

直後の17分、神戸製鋼コベルコスティーラーズは13番のジャック・フーリー選手の

トライで5点を挙げて31対10とし、点差を21点に広げますが、

その後は再び東芝ブレイブルーパスの反撃の勢いが増します。

21分にトライ、26分にトライ&コンバージョン・ゴール、

33分にもトライ&コンバージョン・ゴールで得点を挙げた

東芝ブレイブルーパス。気付けば31対29となり、点差は僅かに2点。

近鉄花園ラグビー場の場内が大歓声に包まれます。


2点差となったのは後半の残り7分。

神戸製鋼コベルコスティーラーズがこの点差を守り切るのか。

それとも東芝ブレイブルーパスが逆転で勝利を収めるのか。

自分も見ていて非常に興奮してしまいましたが、

神戸製鋼コベルコスティーラーズが東芝ブレイブルーパスの反撃を凌ぎ、

31対29でノーサイド。神戸製鋼コベルコスティーラーズが、

12年ぶり12回目の決勝進出を果たしました。


一方、東京・青山の秩父宮ラグビー場の「サントリーvsパナソニック」の試合ですが、

この試合もまた、非常に大変な試合となったようですね。

前半の2分と17分に、パナソニックワイルドナイツがペナルティ・ゴールで

得点を挙げて6対0としますが、20分にサントリーサンゴリアスが

トライ&コンバージョン・ゴールで7点を挙げ、7対6として

パナソニックワイルドナイツを逆転。その後はお互いに攻め合い凌ぎ合いが続き、

なかなか得点に至らない状態が続きます。結局7対6で前半を終えて折り返しに。


後半に入ると、2年連続での2冠並びに大会3連覇を目指す

サントリーサンゴリアスの攻撃の勢いが増します。13分にペナルティー・ゴールで

3点を追加して10対6とすると、23分にはトライ&コンバージョン・ゴールで

7点を追加し、17対6としてパナソニックワイルドナイツとの点差を広げます。

さらにサントリーサンゴリアスは、29分にペナルティー・ゴールで3点、

32分にドロップ・ゴールで3点を加え、23対6に。

何とか反撃したいパナソニックワイルドナイツは、

35分にトライ&コンバージョン・ゴールで7点を挙げて23対13とし、

点差を10点に縮めます。しかし反撃もここまでで、サントリーサンゴリアスが

試合終了間際に駄目圧しのペナルティー・ゴールを決めて3点を追加し、

26対13となったところでノーサイド。サントリーサンゴリアスが、

3年連続9回目の決勝進出を果たしました。


自分が足を運んでいた近鉄花園ラグビー場でも、前半を終えての途中経過と

試合終了後の結果が場内放送とスコアボードへの表示で情報提供されていました。

前半を終えて7対6でサントリーサンゴリアスがリードという情報を得た時は、

「かなりの接戦になっているな。」と思ったのですが、やはり後半に入って

サントリーサンゴリアスの「絶対に負けられない!」という気持ちで

チームに火が付いた感じだったのでしょうね。


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自分は今回、個人的に神戸製鋼コベルコスティーラーズと

パナソニックワイルドナイツを応援していたのですが、

「ジャパンラグビートップリーグ2012-2013」のファイナリストの

サントリーサンゴリアス・東芝ブレイブルーパスの2チームが、

シードで準決勝からの登場ということで、もしかすると、

「ジャパンラグビートップリーグ2012-2013・.プレイオフトーナメント」の

準決勝の雪辱を、神戸製鋼コベルコスティーラーズ・パナソニックワイルドナイツの

2チームが果たしてくれるかと密かに期待を寄せていました。


そして、自分が実際に観戦してきた試合で、神戸製鋼コベルコスティーラーズが

東芝ブレイブルーパスを相手に勝利を収め、決勝戦に進出してくれたということで、

今日は近鉄花園ラグビー場に観戦しに行って良かったと心から感じましたね。


先々週2月2日土曜日に、同じ近鉄花園ラグビー場で1回戦2試合が行われた時も、

自分は実際に会場で観戦しましたが、その時は風もほとんどなく、

穏やかな天候でした。しかし準決勝の今日2月16日土曜日は、

寒さと強風の中での試合。観戦している自分もある意味で大変でしたが、

応援しているチームが勝利を収めてくれたので、本当に感動しました。


1回戦2試合を観戦しに行き、神戸製鋼コベルコスティーラーズと

パナソニックワイルドナイツの2チームが勝利を収めてくれた時も、

応援している2チームが勝利を収めてくれたということで嬉しかったのですが、

今日は非常に寒い中での観戦だった分、感動は一入でしたね。


神戸製鋼コベルコスティーラーズの選手の皆さん、本当におめでとうございました。


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これで、8日後の2月24日日曜日に東京・霞ヶ丘の国立競技場で

行われる決勝戦の対戦カードは、「サントリーvs神戸製鋼」となりました。


それでは、改めて試合の詳細です。


※「第50回日本ラグビーフットボール選手権大会」

 ●決勝戦(東京・国立競技場)

  サントリー ― 神戸製鋼[14:00]


「日本ラグビーフットボール選手権大会」の決勝戦での両チームの対戦は、

2001年度の第39回大会以来、11年ぶり3回目。

過去2回の対戦成績は、サントリーサンゴリアスの1勝1分に対し、

神戸製鋼コベルコスティーラーズの1敗1分。

まさに「日本ラグビーフットボール選手権大会」の決勝戦では

因縁対決の様相にもなりつつあるこの対戦カード。

サントリーサンゴリアスの「日本ラグビーフットボール選手権大会」3連覇並びに

2年連続の2冠か。それとも神戸製鋼コベルコスティーラーズが、

2000年度の第38回大会でサントリーサンゴリアスと引き分け、

優勝を分け合って以来12年ぶり10回目の優勝を果たすのか。


8日後の決勝戦、大いに注目です。