遅くなってしまったが、先日行われたラグビーの「日本代表vsトンガ代表」の
試合についての記事を書きたいと思う。
日本時間の6月27日日曜日(現地時間の6月26日土曜日)、
サモアのアピア・パークで、ラグビーの「IRBパシフィック・
ネーションズカップ2010」の「日本代表vsトンガ代表」の試合が行われた。
この試合、日本代表は前半開始からトンが代表のプレッシャーに対応出来ず、
なかなか波に乗ることが出来ない状態が続く。
1分に日本代表は先制のペナルティーゴールのチャンスを得るが、
10番のジェームス・アレジ選手はこれを決めることが出来ない。
そして先制したのはトンガ代表。2分に14番のウィリアム・ヘル選手が、
日本代表のミスからうまくボールを拾ってトライを奪う。
10番のカート・モラス選手のコンバージョンゴールも決まって7対0となる。
10分には、トンガ代表の10番のカート・モラス選手の
ペナルティー・ゴールが決まって3点を追加し、10対0となる。
しかし17分に日本代表も、10番のジェームス・アレジ選手が
ペナルティー・ゴールを決めて10対3とし、点差を7点に縮める。
その後はお互いに攻め合い・守り合いが続いて得点が入らず、
ロスタイムの40分を迎える。ここで日本代表にペナルティー・ゴールの
チャンスが訪れ、10番のジェームス・アレジ選手がしっかりと決めて
10対6となったところで前半が終了した。
後半に入り、先に点を取ったのはトンガ代表だった。
開始直後の1分、10番のカート・モラス選手の
ペナルティー・ゴールが決まって13対6と再びリードを広げる。
4分には、日本代表もペナルティー・ゴールのチャンスを得て、
10番のジェームス・アレジ選手がしっかりと決める。
13対9となり、また4点差に縮まった。
そして10分、日本代表は3番の畠山健介選手が逆転のトライを決める。
10番のジェームス・アレジ選手のコンバージョン・ゴールも決まって16対13となる。
しかし26分には、トンガ代表の13番の
アリパテ・ファタフェヒ選手にトライを奪われる。
10番のカート・モラス選手のコンバージョン・ゴールも決まって
20対16とされ、再び日本代表はトンガ代表を追う形になる。
32分には、日本代表の10番のジェームス・アレジ選手が
ペナルティー・ゴールを決めて20対19として1点差に迫るが、
その直後の35分には、トンが代表の10番のカート・モラス選手が
ペナルティー・ゴールを決めて23対19とし、また点差は4点に。
とにかくトライを取らなければ勝利のない日本代表。
23対19点でトンガ代表のリードのまま、後半ロスタイムの40分を迎える。
ロスタイムに入った時点で、日本代表は相手陣の5m地点まで攻め込んでいた。
ここから日本代表は、スクラムによる攻撃を仕掛ける。
この攻撃によってトンガ代表は、立て続けにコラプシングの反則を犯してしまう。
そして、2番のシオネ・バイオモンガ選手から代わって入った16番の
アレキ・ルトゥイ選手が、このコラブシングの繰り返しによってシンビンとなる。
トンガ代表は、これによって14人で最後まで戦わなければならなくなった。
人数で優位に立った日本代表。引き続き5m地点からスクラムで攻撃を仕掛ける。
そして43分、日本代表はトンガ代表の立て続けのコラプシングによって
認定トライ(ペナルティー・トライ)を与えられ、最後の最後で大逆転。
10番のジェームス・アレジ選手のコンバージョン・ゴールも決まり、
26対23となったところでノーサイド。
日本代表が「IRBパシフィック・ネーションズカップ2010」での2勝目を挙げた。
欲を言えば、認定トライではなく、しっかりとした形でトライを取って
終わってほしかったという思いもあるが、とにかく勝てたのだから満足だ。
試合終了後のインタビューで、キャプテンの菊谷崇選手は、
「この大会を通してメンバー全員が自分を信用してくれて、
チームが一つになって、最後までフォワードを信じた結果、
勝利に繋がったのでそれが嬉しい。」と語った。
「IRBパシフィック・ネーションズカップ2010」、最終順位であるが、
1位:サモア代表(2勝1敗・得失点差15・トライ数11・勝ち点9)
2位:フィジー代表(2勝1敗・得失点差-5・トライ数8・勝ち点9)
3位:日本代表(2勝1敗・得失点差-3・トライ数6・勝ち点8)
4位:トンガ代表(3敗・得失点差-7・トライ数9・勝ち点4)
となった。
これで、5月の「HSBCアジア5カ国対抗戦2010」に始まり、
6月の「IRBパシフィック・ネーションズカップ2010」まで続いた
日本代表の春のシーズンが終了した。
なお、日本代表の世界ランキングであるが、
「IRBパシフィック・ネーションズカップ2010」突入前は
13位だったが、サモア代表に勝ったことで、
一つランキングを上げて12位となった。
秋のシーズンでは、果たしてどんな
パフォーマンスを見せてくれるのだろうか。
今から非常に楽しみである。