昨日は21時に飲んだファロムドライシロップ (抗生物質)が効いたのか、

23時頃には38.5度の熱が37.0度まで落ち着いた

朝になっても36.7度程度の、わずかな微熱で、本人もずいぶん元気になった。

病院に行く前に、お風呂に入れ傷を流すが、壊死部分がはがれてきて、肩越しの

水流を痛がる。


10時頃に病院につき、抗生剤の注射をしてもらい。

念の為、膿の検査をする、紅暈(こううん、皮膚が部分的に充血して赤く見えること)

があったため、溶連菌 感染と思っていたのだが菌は検出されなかった。

もう抗生物質で撲滅してしまったのかもしれない。

良いことなのだが、なんだか残念にも感じる。


今日は熱がないので、気分的にずいぶん楽。

でも傷は痛むようで、壊死部分の下に出てきた皮膚に何かしら当たると痛がる。

ピリピリするような痛みらしい。「イソジンより痛いか?」と聞いたら「痛い」という

もはや我が家では「イソジン治療が」痛みの基準になっている・・・。

この状態にイソジンすりこまれていたらと考えると、ぞっとする。



抗生物質が効き、熱が下がってから、こびりついていた壊死部分がはがれるようになった。

もう少しするともっとはがれるようだ。

火傷後17日目でこの状態は遅いようで、大人まで行かないにしても

赤ちゃんほどの回復力はないのだろう。


なんにせよ、火傷後1週間、網状のガーゼのようなもの(ソフラチュール)

すごしてしまったのがいけなかったようだ。


それを貼られたときは、ガーゼが傷口に張り付くよりはよっぽどいいのかな?と思っていたし

なんせ、「お医者様のする事に間違いはない。」

と思っていたので、疑問にすら思わなかったのが正直なところ・・・・。

医師がイソジンを含ませた綿球で浸しながらそろりそろりと剥がしていくので

皮膚に害はないかと思っていたのだが、はがすと網状になっていた皮膚は

そのまんま、網状に皮膚をはがしていたのかと思うと、あいた口がふさがらない・・・。



思い出してみるに、娘が一番最初にかかったお医者様は

この(ソフラチュール) はつかっていなかった。

自己顕示欲の激しい医者ではあったが

消毒なし+ガーゼ+軟膏

だったので総合病院医師よりはましだっただろうか?


傷に悪いことをするなんて、思ってもみない私のような患者はいっぱいいると思う。

「これがいいんですよ~。ばちっとききますから!(最初の医師風)」

と言われれば、ムヒを塗っていても気づかないかもしれない。

無知って怖い。


今はZNC という被覆材を使っているがくっつかないので大変よろしい。

見た目、3層くらいになっていて皮膚に直接あたる部分はさらっとしている。

シールで言うと昔ながらの安いシールが、ガーゼやソフラチュールで

今の「はがしてもキレイ!」とかシール絵本などについている高級シール!?が

ZNCといったかんじか?(もちろんシールではないのでくっつきません)

剥がすほうの気分も楽なのはいうまでもない。


被覆材はいろいろあるようで娘は腕のもう直っている部分はデュオアクティブ をつかって

傷の大きな部分はこれでは覆うことができないので、ZNC をつかった。

娘の患部の大きさに切るとすこしづつ余るので、なにかの時に使うために置いてある。


我が家の息子はチャリンコ暴走族のため、擦り傷が絶えない。

そんな時はきまって、「消毒、消毒」と言いながら家に飛び込んでくる。

もうここからして、間違いという事を教えなければいけない。

親のすりこみというのはおそろしい。

保健室でも消毒するんだろうな~~。


このブログもおかげさまで沢山の方に見ていただけているようです。

湿潤治療を知らなかった方に見ていただけたら

ちょっとは役にたてたかな?と思う。



どうすれば、けがをした時、湿潤治療を当たり前に選択肢の一つとして皆が考える時がくるのでしょうか?

「とりあえず消毒して医者行く?」から「とりあえずラップはって医者行く?」にかわる事ができるのでしょうか?

でも正直、ラップ貼って、近所の湿潤治療をしていない医者に行って


「は??」


って顔されるのもなんなんで、病院が「うち湿潤治療やってまっせ」

と看板に書いといてくれると助かるのにな・・・。


火傷やけがは、予測できないので

前もって "こういう治療法があるという事を知っている事" が大事だと思う。

なにげにお母さん同士で「そうそう、最近傷は消毒しないらしいわよ~」と話しておくのがいいかもしれない。

話が長くなると、信徒風になってしまって逆に怪しくなるので

「消毒する医者は時代遅れで最先端医療を勉強してない医者なんだって」

とでも言っておけば、誰かの子供がけがして消毒に毎日通っていると聞いたら

そのお母さんは消毒しない医者の話を思いだすんじゃなかろうか。


間違いな治療が早くなくなりますように。

                                    一患者の母でした