2013年12月発刊

 50年間日本で暮らし『フィナンシャル・タイムズ』『ロンドン・タイムズ』『ニューヨーク・タイムズ』の各東京支局長を歴任した英国人記者が、戦勝国による「日本悪玉論」を否定。南京事件や従軍慰安婦などの問題について自身の考えを述べるとともに、三島由紀夫とも親交があったので、三島由起夫が自決してまで訴えたかった事をあらためて我々に伝えてくれる。

 著者のヘンリー・スコット・ストークス(Henry Scott-Stokes)氏は 1938年英国生まれ。61年オックスフォード大学修士課程修了後、62年フィナンシャル・タイムズ社入社し64年東京支局初代支局長、67年ザ・タイムズ東京支局長、78年ニューヨーク・タイムズ東京支局長を歴任したそうだ。三島由紀夫と最も親しかった外国人記者として知られているそうだ。
 

 目次を見れば、我々日本人に対して伝えたいことを理解できるのではないかと思う。

  第1章 故郷イギリスで見たアメリカ軍の戦車
  第2章 日本だけが戦争犯罪国家なのか?
  第3章 三島由紀夫が死を賭して問うたもの
  第4章 橋下市長の記者会見と慰安婦問題
  第5章 蒋介石、毛沢東も否定した「南京大虐殺」
  第6章 『英霊の聲(こえ)』とは何だったか
  第7章 日本はアジアの希望の光
  第8章 私が会ったアジアのリーダーたち
  第9章 私の心に残る人々
  終 章 日本人は日本を見直そう

 

 我々日本人ではなく連合国側の立場の人から大東亜戦争を総括し当時の東アジアの状況と日本の立場を鑑みて、決して「東アジアへの侵略国家」ではない事をズバリ語っていただいている事におおいな意義がある。