静岡南地区に道場を開設して8年が経った。
開設当初「10年後には、年齢・性別を越えたつながりの強い道場になっていればいいなぁ。」と思い描いていたが、その思いに近い道場が出来上がってきたように感じている。これもひとえに道場生の皆の稽古に対する真剣な気持ちの表れだと思う。
特に昨年は、県内の試合だけでなく、県外の試合にも積極的に参加する道場生も増え、それなりの結果も残してくれたということは頼もしく感じた。
ご存知のとおり「極真」は世界中に道場を組織する大きな団体だ。この「静岡南道場」という小さな一町道場が世界へとつながっている。私自身も昨年2度目の海外遠征を経験し改めて「極真」の凄さ、素晴らしさを実感した。
入門した道場生からするとちっぽけな一町道場かもしれないが、私はこの場所を通して無限の可能性を見つけてもらいたいと考えている。「審査を受けること」、「試合に出ること」、「合宿に参加すること」、これらの基本行事の先にもっともっと大きな経験のできる場所が「極真」には存在する。それとともに、当然武道としての奥深さも持ち合わせている。「物の見かた・考え方」、「何かに取り組む姿勢・心構え」、「日々の言動・立振舞」などを学べる場所でもあるのだ。「ちょっとした習い事」の範囲を超えた深いものが道場にはある。
私自身も皆さんに負けないように「汗」を流そうと考えている。 道場生や保護者の方々も共に「汗」を流し、この「道場」という場所を通しいろんな経験を積み、大きな人間に成長してもらいたい。 押忍