おそらく日本一有名で

タンパク質界のスターといえば

コラーゲンだろう。

 

しかし、実態については

謎に包まれており、

 

美容に良いって

よく聞いたけど、一体何なの?

 

という認識の方がほとんどではないだろうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私は大学時代、生物化学をメインに勉強し、

タンパク質の研究をしてきたが、

コラーゲンがどんなものかを一切知らなかった。

 

これはバイオを勉強してきた人間としては

恥ずかしいのでは…。

ぜひ、コラーゲンとは何かを知りたいと思い、

読んだのが以下の本だ。

 

 

 

 

いかにも小学校の図書室に

置いていそうな見た目だが、

侮ることなかれ。

 

この「今日からモノ知りシリーズ」は、

例えば化粧品や自動運転、ゲノム編集など

日常でよく目にする

科学関係のものについて解説している。

 

各項目が2ページで構成されており、

右側ページでは文章で、

左側ページでは図で解説している。

 

解説のわかりやすさはもちろんのこと、

1項目が短く、途中で飽きることなく

読み続けられるのも

このシリーズの特徴である。

 

まさに見た目は子供、

中身は大人の代名詞的シリーズなのである。

 

前置きが長くなったが、本題に移ろう。

 

このコラーゲンの本は、

最初にコラーゲンとは何かを化学的に紹介し、

その後、人の体にあるコラーゲンには

どんなものがあるかが解説された。

そして、コラーゲンと美容の関係、

他の産業でどのように活用されているかなどが

紹介された。

 

タンパク質の研究をしていたが、

コラーゲンについては

何も知らなかった私にとって

本書は新発見の連続であった。

 

驚くことも多かったので

少しだけ本書の内容について書くと…

 

人間の体のコラーゲンって○○種類あんねん!

 

コラーゲンの美容効果は疑わしいと       言われているが…

 

日本酒にあんな目的で

コラーゲンが入ってたなんて!

 

肌の老化はコラーゲンの老化。

やっぱり○○が大事だった。

 

伏字だらけで申し訳ないが、

ネタバレ防止のため悪しからず…。

 

ここで、個人的に気に入っているお話を挙げる。

 

現在食品や化粧品等のコラーゲンは

牛や豚の皮や骨から抽出して使っている。

 

これらの動物が作るコラーゲンと

人が作るそれには細かな違いがある。

 

その違いが原因で

人によっては牛や豚由来のコラーゲンに対して

アレルギーを引き起こす(アレルギー物質にゼラチンと書いてあるのを見たことがあるはず)。

 

それを解決するためには、

人のコラーゲンを

別の生き物に

大量生産してもらう必要がある。

 

しかし、それをまさか、

あの昆虫に作らせようと

実験されていたとは!

 

ヒントは、昭和時代は見ることもできたが、

今では一切見かけない

みなさんご存知のあの虫だ。

 

あの虫に

コロナワクチンでやったように

人間のコラーゲン遺伝子を注入することで

虫にコラーゲンを作らせるのだ。

 

将来的には、

虫由来の人用コラーゲンで

作られた食(以下、自主規制)。

 

本書ではコラーゲンがどんなものかを

科学的に知ることができたし、

それがどのように使われているかを

知ることができた。

 

皆さんも、このタンパク質界のスター

コラーゲンについていろいろ知ってみないか。

この1冊に秘密が詰まっているぞ!

 

 

 

そういえば、今月は土用の丑の日があった。

 

ウナギのあのプリプリは、

コラーゲンによるものだと書いてあった。

 

ウナギの蒲焼…脂の乗ったウナギの身とタレが

ご飯と共に口の中を駆け巡るところの妄想を

もう200回はした。

 

今年こそは鰻食べたいな(8年以上食べてない)。