本ブログでは節約貯金のため、

お金がかからない趣味について

取り上げている。

 

お金がかからない趣味として

運動をよく挙げていたが、

読書もまたお金がかからない

趣味の1つである。

 

そこで、今回は本ブログ初の図書紹介だ。

 

私は書評を書いたことがなく、

書き方もわからないため、

魅力が伝わらないかもしれないが、

良い本であったことだけは

ここで強調させていただきたい。

 

紹介する本はこちら

 

 

 

 

「資本主義の次に来る世界」だ。

 

難しそう

思想が強そう

ふざけているのか

 

といった声が聞こえてきそうだが、紹介に移る。

 

本書は導入から6章までで構成されている。

 

大きく分けて、

資本主義がどのようにして作り出されたのか、

この経済体制の問題点、

どうすれば脱却できるか

といった内容で書かれている。

 

資本主義がどうやってできたかは、

この本以外からでも知ったため

紹介すると、

 

資本主義経済は大雑把に言えば

強い国が自然や弱い国から

暴力と強奪によって

資源をむしり取ることでできた。

 

そして、この状況は現在も続いているという。

 

例えば我々は南半球の土地の人々を

安い賃金で過酷な環境で働かせ、

自然を汚して得たレアメタルで作った

スマホを使っている。

労働による負担や自然破壊による影響を

先進国の我々は一切受けず、

現地の人々にのみ襲いかかっている。

 

国内で言えば、

資本家は自分の資本を増やすため

広告で購買意欲を刺激し、

人々は本来必要無かった物を

見栄などの理由を付けて購入する。

 

そして、そのための代金を稼ぐために

追い込まれてでも労働をせざるを得なくなる。

 

この過剰な消費活動は

現在の気候問題にも繋がっている。

 

人は自分の生活のためは勿論だが、

それ以外にも勤務先以外の資本家のために

働いていると言っても過言ではない。

 

また、資本主義は多く持つものに集まるため、

資本が必要ない人のコレクションが増え、

生活が危うい人に支援が行き渡らないといった

格差が生じているということも

書かれていた。

 

この本では資本主義の問題の原因は

GDP成長へのこだわりであることを

何度も強調されていた。

 

資本主義の対極とされる社会主義が失敗したのに、

その社会主義を再び取り入れろと言うのか、   

もう希望がない

と思われるかもしれないが

安心して欲しい。

 

本書では、

資本主義を脱却しても社会主義には戻らないし、

何ら問題がないことをデータと共に示している。

そして、どうすれば脱却できるかも示している。

 

これを読むと

現状の経済体制でない方が

幸せな暮らしをできるのではないかという

期待さえ持つことができる。

 

 

 

 

 

人は自分の意思と関係なく、生まれた時から

お金のために生きていると言っても過言ではない。

 

その証拠に我々は

社会人とは関係ない学生時代から

受験勉強に励んだり、

収入を得るためや社会勉強を積むために

アルバイトに励んだりと

より多くのお金を得るために生きている。

 

私は、経済を知ることは

自分の生き方を

考えるきっかけ作りだと思っている。

 

 

 

 

私は新入社員だが、

今までは多くの収入を得ることに重きを置いて、

就活をしてきた(最終的には大敗し、中小企業に拾って頂いた)。

 

しかし、

 

そんなにお金が必要だったのか?

大企業で身を削って働き高い収入を得ても、

資本家を肥やし、

格差や環境問題の被害が広がるだけで

誰も幸せにならないのではないか?

 

と負け惜しみではない方向から思うようになった。

そして、今後はどう生きるべきかを考え直し始めた。

 

この本は自分が今まで重要だ、

当たり前だと思っていたことに対して

疑問を持たせてくれる一冊だったといえる。

 

現在の環境や格差の問題の解決の糸口を知りたい、

経済を少しでも知りたい、

といった方々にお勧めである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

経済を1から知るには池上彰がおすすめ!

個人的に、この人の本は読みやすくて分かりやすい。