保定(ほてい)について | すずらん台矯正歯科公式ブログ

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独自のマウスピース矯正、小児口腔育成システム「スマイルアライナーシリーズ」を行っているすずらん台矯正歯科のブログです。

こんにちは。


今日も名張は暖かい一日になりそうです。


ところで歯列矯正終了後の保定(「ほてい」と読みます)について、


当院でのやり方を説明させていただきます。


まず保定とは、歯列矯正で歯を動かした後に、


歯が元の位置に戻ろうとする(いわゆる「後戻り」)のを


防ぐために行う処置のことで、


保定で使用する装置のことを保定装置、あるいはリテーナーと


呼んだりします。


仮に歯列矯正で綺麗に並んだ時点での歯並び・咬み合わせの状態を


100として、治療を開始する前の歯並び、および咬み合わせを


0とした場合、100のままで永久に(死ぬまで)保ってゆければ


理想的なのですが、現実はそうはゆきません。なぜならば、


①歯並び(歯列)や咬み合わせ(咬合状態、


咬合接触関係)は、矯正をするしないに


かかわらず、生涯を通じて


いろいろな原因で変化してゆく(同じ位置に


とどまっていることがない)


ものですから、


②ワイヤー矯正、マウスピース矯正を問わず、


いかなる歯列矯正装置や方法を使って


綺麗に並べても、


生涯ずっと永久に、厳密に100のままで


保つということは不可能です。


喩えるならば95~99ぐらいの


(=患者さんが気にならない)状態で


保ってゆこうとするのが保定


なのです。


これから歯列矯正を開始される方は、このことをまず、


しっかりと頭に叩き込んでおく必要があります。


しかし一方で、いわゆる「後戻り」では、少なくとも


③0(開始前の状態)にまで戻ることはなく、


ある一定のところ(例えば80~90くらい)で


ストップしてその状態で適応して安定


しますし、逆に、特にマウスピース矯正においては、


④動きすぎてしまう(110とかになってしまう)


ことがあることもわかっています。


また、歯列や咬み合わせ、それに最終的に


綺麗に並んだ時の状況によっては、いわゆる


後戻りが起こらない、したがって保定の必要がない方もいらっしゃいます。


このようなことから当院では、


保定はいちおう全員の方にお勧めしてはおりますが


あくまでも任意です。


100に近い状態で永久的に歯並び・咬み合わせを


保ってゆきたい方につきましては、有料にはなりますが、


保定用のマウスピースを


定期的に歯の型を取って作り替えしながら


装着し続けていただく、いわゆる永久保定をお勧めしております。


なお最後になりましたが、当院では


⑤保定でも(保定用)マウスピースを使用します。


以上ですがおわかりいただけましたでしょうか?


今日もこれから製作です。


それでは、また。


すずらん台矯正歯科