こんばんは。
いつも当院ブログをご覧いただき誠にありがとうございます。
今日はしばらくぶりに日中晴れ間がみえ、
雨も降りませんでした。
ところで今の日本の歯列矯正においては、未だ歯列の
アーチの途中の歯、特に前から4番目の奥歯、
第一小臼歯を抜いて歯を動かす、いわゆる
抜歯矯正が主流となっています。私たち歯科医はよく
歯列矯正でこの小臼歯を抜くことを
「便宜抜去」あるいは「便宜抜歯」
と呼んでいます。その呼び方自体からもおわかりのように、
小臼歯を抜く積極的な理由も医学的な根拠も全くなく、
ただ歯列矯正を進める上で、
間に合わせ的に便利だから、
ということに過ぎないのです。
ではなぜ未だ抜歯矯正が主流となっているのかというと、
それはかつてのアメリカにおいて
特に美容目的、言い換えますと前歯の見た目を改善することを
目的に歯列矯正を受ける人たちが急増した時代があり、その頃に
主流になった治療法が、前に申し上げた第一小臼歯を
抜歯して前歯を綺麗に並べる方法だったわけです。
こうすると確かに見た目が劇的に改善し、それで満足される
患者さんも多かったでしょうし、また今なお多いのではと
思われます。当時はまだ一本一本の歯の役割が十分に
わかっておらず、小臼歯においては
全くといって良いほどわかっていませんでした。
ところが今は、下記のような小臼歯の役割がすでに解明されております。
①下あごの骨(下顎骨)が後へ下がらないようにするための
ストッパーとなり、あごの関節(顎関節)を保護する。
②歯を咬み合わせた時の基準点になり、下あごを安定させる。
③歯と顎関節の動きのバランスを取る。
④ストレス解消のための正しい(病的でない)歯ぎしりに必要。
⑤広い咬合面(歯の咬み合う面)を維持する。
⑥顔つき、顔の形を維持する。
小臼歯にはこうした大事な役割がたくさんあり、
しかも他の歯では決して代用できないものなのです。
歯は抜いてしまうと二度とは元の(抜歯前の)
お口の状況には戻れません。
ちなみに当院は、歯列矯正での抜歯をすべて否定するわけでは
ありませんが、他の矯正歯科で抜歯矯正を奨められた方は、
もう一度言われた歯の抜歯の必要性について、またできれば
この小臼歯の役割について、考え直してみては
いかがでしょうか?
三重県名張市、伊賀市、津市、亀山市、鈴鹿市、
奈良県宇陀市および橿原市地域で唯一、
ストレートライン、キッズラインによるマウスピース
歯列矯正治療が受けられる医院
すずらん台矯正歯科