食べたものが便になるまでの時間は、
日本人は平均一日半くらいといわれています。
しかし、食事の内容によっては、
その間隔が変わってきます。
食物繊維を多く含む玄米や雑穀、
ゴボウやニンジンなどの根菜類、海藻類を
毎日の食事に取り入れている場合は、
便通の時間は短縮されますが、
消化に時間がかかる食べ物の場合は、
便となるのに3~4日かかることがあります。
現代は、玄米や雑穀が主食ではなく、
朝食はパンやサラダ、
果物等の家庭が増えていることもあり、
日本人の食物繊維の摂取量は
半世紀以上前の3分の2に減少しました。
そのような食物繊維が少ない食事が、
便秘に悩まされる人を増やしているのです。
加えて、甘い食べ物や飲み物を摂りすぎると、
胃腸の筋肉が緩み、活動が低下し、
胃腸の働きが衰えることで、
便秘になりやすいので要注意です。
日本人は、玄米や雑穀、
植物性を食べて進化してきた農耕民族なので、
胃酸の分泌量は、
狩猟民族の欧米人の半分ほどで、
タンパク質や脂肪分が多い動物性食品を
消化・吸収する能力が欧米人よりも低いです。
食の欧米化に伴い、現代蔓延している
動物性食品、チョコレートやスイーツ、
ジャンクフードなどの超加工食品の常食は、
便通が遅くなる元なので、
便秘を改善したいのなら控えることです。