夏の甲子園で注目を浴び、準々決勝で怪我をした花巻東高校の菊池雄星選手は、グレープ味のグミが好物で1日1袋食べることもあり、その他ラーメンや餃子、カレーなどが大好物とある週刊誌に掲載されていました。このように、甘党でバランスの悪い食を好む選手は、私の経験上怪我が多いです。一般のスポーツ選手を見ても、肉を好み甘党または酒好きの人は、しょっちゅう故障しています。

 

 皆さんの周りでアマチュアを含め、このような食生活で怪我もせずいい成績で活躍している選手はいますか?単糖類・二糖類、動物性食品、穀類を粉にした食品(パンや麺類その他)をよく食べる人は、加齢と共に脂肪が溜まって、筋肉にしなやかさがなくなり、怪我をしやすい体質になります。

 

 

 食生活で人生が変わるということもありうるのです。

 

 

 相撲界を見ても、骨ごとたたいたつくねや魚を使った昔ながらのちゃんこ鍋が廃れ、現在の肉食中心の偏った食事では日本人力士が横綱になれないと私は思います。肉食で進化してきたモンゴル人力士が有利なのは当たり前のことです。

 

 

  肉を食べるとスタミナがつくというイメージがありますが、実際はそうではありません。特に日本人は雑穀中心に進化してきたので、肉類を有効に体内に取り込める体質ではないのです。日本人の腸の長さは7.5Mと狩猟民族である欧米人に比べて2.5Mも長いといわれています。

 

 私がすすめる玄米菜食を中心にし、時々抗生物質などを使わない安全な肉や魚介類を楽しむようにして、甘いものを食べたい時は、食前に国産の季節に獲れる果物を少量食べるのがいいと思います。前回公開した「甘いものがやめられない人へ」では梅干と昆布と一緒に煮た甘いごぼうのレシピを紹介していますので、そちらもぜひ作ってみてください。そちらの方が身体には有効です。