我々の身体は食べるものから作られています。もしも毎日誤った食生活を続けていたとしたら、当然身体にも問題が出てきます。薬に頼っても症状を抑えるだけで、現状は変わりません。


 最近低体温の人が増えているようですが、これも身体を冷やす生野菜や単糖類(果物・ハチミツ・チョコレート等)、二糖類(砂糖・牛乳等)などを摂りすぎる傾向があるからです。また、単糖類・二糖類を多く摂りすぎると胃腸の働きがにぶくなり、お通じがうまくいかなくなります。特にアレルギーや貧血の人は胃腸が弱い人が多いようですから、普段の食生活は大事です。


 身体のコンディションを知るには、安静時の脈拍が1分間に50~70、体温は水銀体温計で左右の体温を5分ずつ測り、36.6℃~37℃で若干右が低いのが理想です。これに対し、ガンや糖尿病その他未病の人は、低体温ぎみで右の体温が高い傾向にあります。とくにガンの人は低体温であればあるほどガン細胞の進行が早いです。そして単糖類・二糖類、動物性食品をよく摂るガン患者ほど進行が速いです。


 戦後、日本ではインスタント食品や食品添加物など多く使われるようになり、それに伴いガンを始めとした生活習慣病やアレルギーも増え続けております。医師不足の問題が出ている現代ですが、近い将来は2人に1人がガンで亡くなるといわれております。これを改善するには、昔ながらの食生活に戻すしかありません。私が提唱する理想の食生活というのは、100年以上前のもの。玄米・雑穀ご飯、根菜の煮しめ、漬物、海藻の味噌汁といった感じです。


 このような食事をみすぼらしいとか貧相と思われるかもしれませんが、無農薬・有機栽培の米や野菜を使い、味噌や梅干、漬物を手作りにすると、とてもおいしく究極な料理になります。興味のある方は、自然食研究所のHP をご覧下さい。調理法や基本のレシピを紹介しております。