ビジネスマンの多い地域でもあるので単身の男性に気に入ってもらえることを意識したデザインです。
ほぼワンルームに近いのですが35㎡という割りと広めなお部屋。
これまでは広さをあまり活かせていない間取りだったので、キッチンや収納の位置替え、間仕切りをなくしてひとつの空間として統一感と奥行き感をもたせました。
アクセントは照明の用途も兼ねた飾り梁と、ナチュラルで味のある木目フローリングのような店舗用に使われるクッションフロア。共に濃い色を選び、コントラストのはっきりとした落ち着きのある色合いです。
どうしても賃貸ということで無垢フローリングは敬遠されるのですが、ツルッとした平坦で味気のないクッションフロアはどうもつまらない…ということで店舗用の厚めのビンテージウッド調をチョイス。カフェやバーのような雰囲気を演出してみました。
アクセントクロスは玄関正面の一面のみに深いグリーンを、リビングにはあえてクロスで変化を付けずピクチャーレールを付けることで自分なりのオリジナルの壁面を楽しんでもらおうと考えました。
どうしても賃貸では絵や写真を飾るどころか時計をかけるのも困ってしまいますから。
今回はまだプレゼンも第1段階。
模型もまだまだ雰囲気を伝えるためだけのスタディですが、ご相談いただいた大家さんにもデザインをとても気に入って頂け、自分で住みたいとまで言っていただける高評価。
これから予算や業者、日程など具体的な話でプラン変更も考えられますが、模型も部分的に取り替え可能な形にしたりと、使い方次第でイメージを伝えるのにかなり有効だと身を以って感じます。
最近の住宅供給過多の中、築年数がたって入居者が入らず家賃を下げて入居者の質を落とし結局維持経費がかさむという悪循環もあるというお話。
せっかくなら家賃を下げるよりリノベーションで住み心地を良くし、気に入って大切に住んでくれる人に貸したいですよね、ということを今日も大家さんとお話してきました。
実際私も家に対する思い入れは大きく、気に入って住んだ部屋はきれいな状態、自分でも帰ることが楽しみになる、おしゃれで人を呼びたくなるような状態を保ちたくなったし、それに何より部屋の状態と自分の気分や生活とは直結するようで、家がそういう状態を保ててると自分に自信が持てたりもするんです。
今の事務所も早くその状態に近づけたいんですけどね…(笑)
そういった思いもあり、私たちSyysonでは賃貸でも万人受けを狙った無難さではなく、個性を持った独特のデザインを大事にしています。古くなった物件なら尚更かもしれません。ただの居住スペースでなく思い入れを持って住んでもらえる空間をデザインの面から提供したいと考えています。
Yuka

