五月雨や 名もなき川の おそろしき
             与謝蕪村



    

​今日私が住んでいる静岡では、
まさしく豪雨というほど雨が
降っています。
そこで上の句を思い出しました。
この俳句の意味は、
梅雨の雨が降っている
名前も知らない川だけど
雨になると恐ろしいものだ
という意味で作者が
梅雨の日の雨を見ていて
思った事が詠まれています。
この俳句が詠まれているのは
江戸時代のことでまた同時は
川にかかる橋がそんなになく
船で川を渡っていたといいますが
それ以外だと籠や馬だったそうで
ちょっとの増水でも命取りと
なることが多く今よりも
雨が降り川が増水するという恐怖感は
今よりももっとあったからこそ
この俳句は読まれたんだと思います
かくゆう私も今日のような豪雨の日は
どうしても川の増水や
浸水について考えると
とても怖いなと感じます。
そんな恐怖感を感じさせる俳句で
自然の脅威が表現されていて
とても背筋が伸びる一家です。