富士山や かのこ白むく 土用干 
              山口素堂



    

​今日は少し疲れて帰っている時
ちょうど最近読んだ歴史小説
のことを考えて帰っている時に
ふと上の句が頭に浮かんだ。
この俳句の意味は、
富士山の麓に鹿の子や
白無垢の衣をひるがえる
土用干しの日だ
という土曜日の習慣による
光景を詠んだ俳句になります
今だと土用干しと言われても
あまりピンとくることは
ありませんが時たま
歴史小説や古典文学の内では
出てくることがあって
私はいつもなんのことなんだろな
と思っていてこの俳句のことも
あまり分かっていなかったのですが
最近調べてみるとどうやら
昔からの習慣として
土曜の日に物を干すことらしく
洗濯物だけではなく梅干しなど
様々な物を干していたそうです。
この俳句では鹿の子や白無垢で
干されている衣服や
その柄を表していてきっと作者は
自分にとっての日常を
切り取って読んでいたんだなと
調べた時にわかって
すごく親しみを得ました。
そんな学びも含めて私の中では
印象が変わった一句です。