紫陽花に 雫あつめて 朝日かな 
               加賀千代女



    

​今日は昨日と打って変わって
とてもいい天気でした。
ちょうど朝に上の句のような
光景を見ました。
この俳句の意味は、
雨上がりの朝紫陽花の花が美しかった。
まるで朝日が紫陽花の花びらに
雨水の滴を集めたかのようだった。
という作者がとある日の朝に見た
美しい光景を詠んだ
俳句になります。
雨上がりの梅雨の時期に
詠まれた俳句であり
雨露が朝日を反射して
キラキラと輝いている光景が
よく表現されていて
作者自身がその光景を見て
どれほど感動したのかが読んでいて
わかるほど美しくシンプルに
表現されています。
この俳句は非常にシンプルですが
どこか柔らかく女性的な
表現が伝わってきます。
非常に要素が多い光景を
ここまで美しくシンプルに
表現されていてとても
美しい一句だなと感じます