梅雨雲の    うぐひす鳴けり
こゑひそか
               水原秋桜子



    

​今日は生憎の曇り空で
しかも重く暗い雲が多い
空模様でした。
そこで上の句を思い出しました。
この俳句の意味は、
梅雨の雲が立ち込めているなか
うぐいすがひっそりと鳴いている
という状況を詠んだ俳句です。
この俳句は梅雨の重苦しい天気と
うぐいすの爽やかな声という
対比の表現が使われていて
全体の印象が重くなりすぎない
ようになっています。
何よりどこかからひっそりと聞こえる
うぐいすの声が特に
強く印象付けられます。
流石に今日うぐいすの声は、
聞こえなかったのですが
それでもこの重苦しい空だけでなく
そんな中でも何処かしらには
爽やかな何かがあると思うので
それを感じながら生活したいと思います。