不二ひとつうづみのこして 若葉かな
与謝蕪村
今日もレッスンの帰りに富士山が見えました
ちょうど若葉が生え揃い
山々がきれいな緑色を
取り戻しつつあります。
ただ富士山はまだ雪化粧のままです。
上の句は、まさしくそんな
この時期の富士山の様子が
詠まれています。
この俳句はこの景色を主に
伝えている俳句でこれを読んで
どうかんじるかは人それぞれですが、
私はどこか神秘さを感じます。
周りの山と比べて標高が高く
雪が残っているのは
当然と言って仕舞えばそうなのですが、
こうゆうような風景こそが
富士山の神秘性を高めたことで
ありとあらゆる表現物で
富士山は登場し名作を産んだと私は思います
私はとうのの昔に富士山の雄大さや
神秘性というものを
日常的に富士山を見て感じることで
感じにくくなっていますが、
それでもこうやって俳句になっているものを
読んだり浮世絵などの富士山を見ると
やはり特別で偉大なものなんだな
と再認識します。
私もまた不二三十六景をみて
改めて富士山の雄大さや神秘性を
感じたいなと思いました。