前日に夏タイヤに交換しに来てくれた〒さん、
細く長いお付き合いが続いております。
ふとした話で「子育てやらでバイク乗れないですよ」と
それを聞くと私も思い出がある。大変なんですよ…。
貸すだけなら125ccまでなら、保険だなんだの敷居が低いので
いつもの通りの「今日広場で野球やろうぜ!」のノリで
急にツーリングが決まりました。
タウンエースにカブとジェベルを積み込んで朝7時半、家を出ます。
準備だけしてとりあえず出たが、まだ色々決まっていない。
私がジェベル、〒さんがカブに乗ります。〒さんだけに。
長浜でTさんと合流です。今日はKLX125か。
海津の桜やメタセコ並木方面、いや椿坂方面を回るのもあると
協議の結果行先が今決まりました。
とりあえずTさんを先頭に、北を目指します。
国道365号線は福井との県境から向こうが
通行止めが続いているのは知っているのですが
椿坂トンネルを越え、さて、この先はヤップのスキー場で
行き止まりになるはずですが…。あとはあそこか?
Tさん、トンネル越えて少し行ったら右折しました。
2021年7月のブログで書いた、開かずの県道285号線です。
〒さん、5年ぶりのバイクで今日はリハビリと言ったところですが
この先は結構路面が荒れてるんじゃなかったっけ?
ほらやっぱり!と言うか、荒れ具合に磨きがかかっている。
左は山肌、右はすぐ高時川、
で、時折このように上から崩落しています。
よし、越えてやろうじゃないの。
川に落ちないように注意してベストラインを見ながら、
アクセルワークも併用して通過します。
これは〒さんはとても通過不可能なので
ジェベルを通す→歩いて戻る→カブを通す、で行きます。
カブもオフロードに行けないことはない性能はあるので
(海外の未舗装道路のことも考えているのでしょうか)
車高が低くて石にお腹がガンガン当たる以外は
頑張ったら通過できます。
ところで、何やってるの!そういうツーリングだっけ?
3回くらい崩落を通過しましたが、4回目は崩落が大きく
レスキュー道具もなくプロテクターもない普通の服、
それで高時川に落ちるのは嫌なので
無理せずそろそろ帰りましょう。
崩落を下から見るとこうなっています。
新しい滝ができあがっているんですね。
「私は…何をやらされているんでしょうか…・。」
そうね。うん。どうしてこうなった。
いやTさんあの県道入るんか!と思ったが
あの県道に入っていいならこの林道に入ってもいいだろう、と
我ながらどういう理屈なのか良く分かりませんが
先頭を私に交代、近所の林道に入ってみました。
林道の入口で〒さんにはジェベルに交代してもらいました。
いや絶対そのほうが良いって。
ここは以前調査済み、フラットな未舗装道路ですので
まあ〒さんでも大丈夫でしょう。
〒さん、最初は身体がガチガチでしたが
段々慣れてきたか余裕のようなものが見られてきました。
カブはニーグリップができないので
何とか無理やり走っていきますが全体としては悪くない。
対向からジムニーのコンボイがやってきましたが
「やべえバカチンがきやがった」という顔で
苦笑いされました。まあな。バカチンだよな。
おりしも山中は桜の花が咲きほこり、
思わず立ち止まって写真を撮りました。
さてと追いつこうかとペースを上げて追走します。
お、意外に飛ばしても付いてくる?
が、下り坂でどうにも止まらなくなりちょっと焦りました。
林道はマナーを守って景色を見て、ゆっくりと。
中之郷の街に下ってきて、ゴールです。お疲れ様でした!
「とにかく舗装路に帰りたいです。」
おじさん2人して、どうしてこうなったのか、もう分からない。
Tさん本当はここに来たかったという事なのですが
(まあ確かにね、県道285号線を通過できればここに来れる)
菅並の「cococafe 心風流」さんでランチタイムです。
時間もお昼の12時、ちょうどいい感じです!
敷地内にキャンプ場が併設されていたりしますが
結構訪れている人がいたりして、席は8割がた埋まっています。
鹿肉カレーとコーヒーでどちらも美味しいです。
なお、写真のクリームブリュレはTさんのおごりとは言え
怒りの〒さんに食われました(笑)。
「オフロードとかね、私何の関係もないですからね!」
「メタセコイヤ並木がこんなに汚れるはずないでしょうに。」
と巻き込まれた〒さん、もちろんブーブーでしたが
「また借りるかも知れませんから取っといてくださいね。」
とも言っていました。ほほう?
オフロードを3日走るとオンロードの1年分上手くなると言いますし、
傍から見ていても勘を戻すには役に立ったようでした。
まあなんだ、いつもとんでもないツーリングになるのですが
時々バカみたいな事をすると、楽しいですね!お勧めはしないですが!
※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※
ところで前々からこの県道285号線、
どういった経緯で工事がなされて長期通行止めなのかなと思っていましたが
以前建設が計画されていた丹生ダムが建設中止になったことに伴い
後始末というか様々な残事業が発生する訳です。
それらを担当する「独立行政法人水資源機構丹生事務所」が
レポートを公開していました。
a1684913573611.pdf (mlit.go.jp)
それとダム建設中止に伴い、県、市、上記の丹生事務所、地方整備局、
恐らく地元住民が主体の、丹生ダム対策委員会の5者が組織した
「丹生ダム建設事業の中止に伴う地域整備協議会」のレポートはこうです。
今日行ったcococafe 心風流さんの前身「妙里の里」の記述があったり
整備協議会がこの地域に持つ考え方が良く分かります。
Microsoft Word - 01_ 地域整備実施計画案(令和5年)++ (mlit.go.jp)
建設中止が決まった翌年の2017年から10年かけて
2026年完成予定でその辺を完成させる、ということなんですね。
それらの中大きな目玉事業が県道の整備のようです。
という事は2年後、開かずの県道も通行できるようになる、と。
今日みたいな大冒険ができなくなるのかと思うと
それはそれでつまらんな。(そんな事いうなよ!)