意外な古道。馬坂峠。 | 酋長のひとりごと

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ようやく歴代のブログを1本にまとめました。最初からお楽しみ下さい。

2021年4月より、「夏男のひとりごと」に名前が変わりました。が、「それではつまらん」と外部からのご指摘を先程受けまして、戻します。てへっ☆

そろそろ夏の猛暑の予感、乗らないとは言いませんが

バイクのシーズンは終了の予感です。

その前にちょっとお出かけに行きましょう。

 

 

その前に、突然出先でウィンカーが点かなくなり

日暮れ前に超焦って帰ってきました。秘儀、手信号。

ハンドルのスイッチは異常なし、リレー…なんて壊れるのか?

 

はい、水が入って錆が悪さしてました。

私が知っているウィンカーリレーって樹脂で密封されていて

中身を見ることなどないと思っていましたが

あれ?簡単に蓋が開く。そして浸水している。

 

未確認ですがジェベル125、その前モデルのSX125と非常に似ていて

実は中身はほとんど同じではないかと思っているのですが

電装部品も40年くらい同じものを使っているのかもしれないと

疑問が一歩確証に近づいてしまいました。

(いや、多分そうだと思う。)

 

修理が完了し、すでに結構暑いので

山の涼しいところに探検しにいくことにしました。

木ノ本から国道303号線八草峠を越え岐阜県に入り

揖斐川上流から冠山峠を抜けて福井に行こうとしました。が。

 

 

来年開通に向けた急ピッチで作業が進む

冠山トンネルの岐阜側坑口付近で通行止めです。

トンネルが完成したらこのまま通行禁止になって

二度と通れないかもしれませんね。

 

再開を期しつつ、残念っ!

 

 

今上がってきた国道417号線を徳山ダム近くまで戻ります。

ふと左を見ると、山へ上がるらしい県道がある。

このまま帰るのもつまらないので、上がってみましょう。

 

 

最初はダム湖の付け替え道路で広い2車線でしたが

すぐに舗装林道のような狭隘路線になりました。

国道から10分かからずに、とても古そうな峠のトンネルです。

 

現在の規格ではない断面、手塗りっぽいコンクリートの坑口、

何だ…この古いトンネルは。戦前ものだな。

 

この県道270号線、揖斐川水系から根尾川水系に抜ける

まあ日本の山のなかに良くありそうな道なのですが、

いっぽう、昔はトンネルを掘る、という行為は

お金や時間がかかるとんでもない大変なことですので

よほどの事情がないと作らないものなのですが。

 

 

坑口のすぐ横にお地蔵さまがあり、特に左のものに

「昭和九年十一月 隧道開通記念」と

右から左へ向かって書く書体で書いてあります。

 

帰ってきてから調べると、昔は揖斐川町から上がってくる

国道417号線が未整備だったので

徳山の谷底に点在する各集落と外部との連絡は

この馬坂トンネルを通じて行われていたようです。

 

そうか、今日上がってきた国道は昔はななったのか!

とは言え徳山の集落も、今はダム湖の底に全部沈んでしまったので

100年の時代の流れがすごいですね…。

 

 

 

根尾川水系の方の出口には小川に水たまりがあり、

丸々太ったオタマジャクシがたくさん泳いでいました。

多分天敵もいないんでしょう。無事にカエルになるんだぞ。

 

 

20分ほどときおり湧き水が道路を越える山道を下ると

もうすぐ根尾の集落が見えてきました。お疲れ様でした。

ここから国道157号線を根尾川の源流を目指すと

酷道アタッカーに有名な温見峠ですが

2020年11月に制覇済みですし、今日はこの辺で勘弁しておこう。

 

 

大垣方向へ帰り道、ここまで補給ポイントはなく

道の駅織部の里もとすでちょっと遅いお昼ご飯です。

ここの道の駅、売店が充実していて農産物が豊富なのですが

メダカの販売もすごいんです。見ているだけでも楽しいです。

 

で、水槽のお供エビが安く売っているので

売店の店員さんに応援されつつ何とか連れて帰ります。

ミナミヌマエビくんたちも、まさかバイクに乗ることになるとは。

 

 

 

どうも冠山トンネルの工事現場付近のトンネル内で

泥まみれの水を浴び続けてしまったらしく

気が付いたら車体どころか背中まで泥でびっしりでした…。

タクラマカン砂漠にでも行ってきたんか。

 

その状態で垂井駅近くの片側交互通行を待っていたら

通りかかった学校帰りの少女と目があってしまい、

ぺこりと会釈をされてしまいました。

抜かす時に手を振ってお別れしましたが、

私、なんだと思われてしまったのか(笑)。