2020年10月、消防団のうちの中隊のえらい人のカブ君に
ボアアップキットを組み込む日記を書きましたが
先だって消防団を退職なされまして、
現場に急行するためのカブ君も御用を全うされることになりました。
で、売却を依頼されてしばらくお預かりしていましたが
引き合いばかりで成約しないので、買いました！
(3月26日時点、お金をまだ払っていません…)
確か2011年式、AA04型です。
前述のとおり元々は50ccでしたが、武川のボアアップキットを組み
燃調コントローラーで燃料を制御しています。
増えたトルクに対して、ファイナルギアがそのままだと低すぎるので
だいたい110ccと同じくらいに合わせておきました。
まだマフラーなどは交換していませんが
唯一にして最大の見た目変更はナンバープレートになります。
私も所有するのは初めての黄色いひこにゃんナンバー。可愛い！
黄色いナンバーは51ccから90ccまでの原付二種となりますが
考えてみたたこの範囲の排気量って、新車ではもうないんです。
昔は結構あったはずなのですが、理由は色々とあります。
この型のスーパーカブ、それまで日本国内で生産していたものが
中国での海外生産に切り替わりまして
遂にメイドインジャパン陥落！と話題になりました。
現在スーパーカブが最も売れている地域は
タイやベトナムなどのASEAN諸国なので
生産拠点や仕様、あるいはデザインまで
日本のオリジナルのものから発展した現地向けのカブ
通称「タイカブ」が海外生産されています。
タイカブは一般向けの「Dream」と、
スポーツモデルの「Wave」に大別されますが
現地モデルのDream110、あれ、買ってきたカブ君に、そっくり！
シートが二人乗り仕様の長い奴に変更、あとは灯火が違う位です。
早い話が、この型から日本の従来型カブは消滅、
中国生産のASEAN仕様を逆輸入するようになった、と。
道路事情によりタイカブは110ccと125ccしかないので
黄色いナンバープレートは改造以外に存在しなくなります。
他のモデルも多かれ少なかれそういった事情はあると思います。
色味がASEANっぽいカラーになると、とたんにぐっとタイ風味。
こっちの色の方が違和感がないかもしれませんね。
日本で生産していた頃の旧型は丸いライトが特徴でしたが、
ASEANの方々は角目の近未来っぽいデザインが好みのようです。
実家に帰ってきている娘のGSX-S125と混走ツーリングです。
ジスペケは原付二種のサラブレッド、付いて行けるか？と思いましたが
ハイオク仕様の81cc、太いトルクで低回転からドコドコ走ります。
5000回転くらいで70km/hくらいまで、
低回転で無理なく、静かな走りが楽しめて超快適ですが、
高回転が回らないので、そこからビタ一文でません(笑)。
あと、この型の良い所、4速ミッションなんです。
これはメリットがでかい。1速が発進用のウルトラロー、
2，3速がクロスレシオ、4速がオーバードライブというところで
実にピッタリです。
足回りは遠い記憶による旧型と比べても
ずいぶん良くなったように思いました。
旧型はギャップに乗るたびにガシャン、ガシャンと
派手に音がしていたように思いますが
その70km/hでも余裕を持って巡行できます。
そうだな、これ、シトロエンの2CVに似てるな！
どちらもメーカー渾身の実用車、そしてご長寿モデル、
長く愛されるモデルってこういう事を言うのかも知れません。
そんなことより手元に来て思ったことは
バイクを知らない普通の人の反応が、非常に、良い。
今まであまり意識したことはありませんでしたが
GPZみたいな巨大で重低音を出すバイクって、
実は威圧感がひどくて、皆さんちょっと引いていたのかも知れません。
スーパーカブ持ちになりました、と報告したら
バイクの話をしたことのない知人友人からもたくさん反応を頂きました。
同じくらいにジェベル125で勤務先に行ってみたら
「大きいバイク！」「かっこいいね！」とも言われまして
バイクの趣味を持っていない人から見た
安心して見ていられる限界、って125ccくらいなのかも知れませんね。
そんなこんなで楽しいです！スーパーカブ。
(ジェベルと丸被りになりますが、手元に置いておきたいな。)