一応、大学院の二年間で170本以上の論文を読んだので、読解力に関しては俺は多少は自信があります。というわけで英文がスラスラ読めるまでのステップを説明します

ある程度語彙力がある前提です

 

step1:英語の文型を知る

step2:スラッシュリーディングで構文が取れる

step3:英語の語順で文章を理解できる

step4:母国語でテーマについての知識がある

 

まずstep1

英語の文型、SVO、SVC、SVOO、SVOC、SVMを知らないことには話が始まりません

S:主語 V:動詞 C:補語(形容詞とか) M:副詞

この文型で英語は並んでいるというのを覚えるのがファーストステップです

 

次にstep2

スラッシュリーディングとは要するに文節を区切ることです、どこが主語でどこが動詞で、どこが目的語なのか、まずは英文を線で区切りながら文節を付けて訓練し、どこが主語でどこが動詞か瞬時に判断できるように練習します

ちなみに俺は受験生時代にこの練習を腐るほどやりました(笑)いまではほとんどの英文は観た瞬間にどれが主語でどれが動詞でどれが目的語なのか分かります

 

日本語はそんな練習しなくても読めたのに。。。

それ、勘違いです(笑)少なくとも俺は小学生の頃に、文節の間に「ね」や「よ」を入れて文節を区切る練習をしました

 

母国語ですらそうですから、英語を学ぼうと思ったらこの段階は飛ばせません

 

そしてstep3

英語の語順で内容を理解する。

例を上げましょう
I like sushi.という英文があります

見た瞬間に寿司が好きなんだと分かったでしょう。その感覚です

私、好き、寿司→あ、寿司が好きなんだ

 

そうこれです

慣れてくると日本語に訳さなくても長い文が英語のまま分かるようになります

 

学校英語で陥りがちなのが
「I met one of friends who belong to baseball club at station yesterday.」

これを模範解答で、英語の語順を変えて。。。

「私は昨日駅で野球部に所属している友人のうちの一人に会った」

 

これで丸がついたはずです

 

英語を読むときは

私は友人の一人に会った

↓(どんな友人?)

野球部に所属している友人

↓(どこで?いつ?)

駅で、昨日

 

この順番で理解します。

 

この英語で語順を理解するというのに有効なのが音読なんだそうです

 

 

step4母国語での知識

 

これについては、stepの前の段階に来てもいいかもしれません

母国語で分からないものが英語でスラスラ読めるはずがないのです

 

例を出しましょう

心房細動のメカニズムとしては次の主な二つが考えられる。一つはリエントリー形成。もう一つは撃鉄活動である。加齢に伴う心筋の線維化、イオンチャネルの機能異常、これらが合わさってリエントリーの起こりやすい性質へと心筋が変化する。また、撃鉄活動とはリエントリーのトリガーとなる心筋の活動であり、カルシウムハンドリングの異常が撃鉄活動には関与している。

 

この文ちゃんと理解できましたか?

イオンチャネル?撃鉄活動?カルシウムハンドリング?

そもそもどうやって心筋って動いてんのよ?

 

大体の方はそう思ったと思います

 

つまり背景知識の乏しいことに関しては母国語で読んでも難しいのです。英語ならなおさらです。

 

英語の知識を増やすとともに母国語での知識を増やしておくことが、英文をスラスラ読むためのコツです。ニヤニヤ