前回の続き ②
RGX612Jの再生の続編です。
パフォーマンスで投げられたのか、ボディー裏側、大きな擦り傷がたくさんついてますね。
ギターを投げても、怪我をするだけで何もいいことはないのですが・・・
作った人も悲しみます。
当然そういう使われかたなので、ネックポケットに大きなダメージがります。
フロントピックアップのボディーからネック側にかけて、亀裂がありボディーが砕けています。
このボディー修正できるかな?
場合によるとボディー交換する必要もありそうです。
ボデーのネックポケットにもクラックがあります。
この部分、デタッチャブルタイプのネックの場合は良くクラックが入っているものを見かけます。
RGタイプのエレキギターの場合は、弾く曲によりますが激しいアーミングにより、1曲の中でも弦のテンションが大きく変化して練習などでもボディーに大きな負荷がかかるので、ネックポケットにクラックが入ることも仕方のないことなので、耐久性より音質優先にして極限まで肉薄に作られた、レースマシンのようなこのボディ―は、ネックポケットのクラックも消耗のうちとして許容するのが普通です。
そういう意味では他のタイプのエレキギターよりも、贅沢といえるかもしれません。
極限まで、高速域のレースマシンのように、攻めの姿勢を貫いて行く熱いタイプのギターですね。
RGタイプは、アスリートのように洗練されて、潔くカッコいいです!
RGタイプのデタッチャブルネックは激しいアーミングのニュアンスプレイを重視したため、ボディーを消耗品として考えている潔さもあるので、ネックポケットまわりにクラックが入るのが嫌でしたら、極力激しいアームプレイをしないなど、上手い人はいろいろと、いたわりのノウハウを持っているものです。
トーンのポッドもバイサウンドスイッチ(コイルタップ)のところで紛失しています。
コイルタップスイッチは壊れていませんので、そのままノブを取り付けて使います。
ところで、このバイサウンドスイッチはよく壊れます。
30年も経過しているので、そもそも部品の対応年数を大きく経過していると思うので当たり前なのですけどね。
このシングルとハムを切りかえるバイサウンスイッチは、YAMAHAの規格なので壊れると、ロックナット部のネジサイズが細くて、ESPなどの社外品のコイルタップスイッチを取り付けようとすると、ボディー側のコイルタップのネジ穴が小さいので、そのままでは取り付けができないので、ボディー加工してコイルタップスイッチを固定するホールを少し広げなどの対処が必要だったりします。
またはYAMAHA純正品を入手する必要があります。
純正部品ではなく社外品の部品を代用する場合は購入前に、自分のエレキギターと購入する社外品のパーツが形状的にピッタリ合うかどうか、よく寸法取りをしたうえ、電装関連の回路が本来の設計どうりに機能するか確認してから購入しましょう。
現状FRTなどのフローティングタイプなのですが、ロックナットのプレートと
ナットを紛失している状態です。
FRTやフロイドローズのチューニングも正確に出来なかのでしょう。
この状態はジャンクなどの扱いでよく見かけます。
アームも紛失の状態です。
ロックナットとロックナットプレートが3個とも全部紛失している場合は、大概アームも紛失している状態です。
この写真のロッキングマジックのブリッジだと、アームを紛失すると、ブリッジが下がり弦も正常に交換できなってしまうので、応急処置として、この写真のブリッジの場合は、アームホールから、サイズの合いそうなプラスドライバーや、いらない他の機種のアームをアームホールに仮に突っ込んでブリッジを持ち上げるか、ボディ裏からトレモロスプリングを全て外して弦交換するしかなくなくなります。
この写真のロッキングマジックのブリッジ、アームがネジ込み式ではなく、差し込みタイプです。
アームやロックナット無しで、写真のこのタイプのロッキングマジックを演奏しようということは、逆に事を複雑にするので、フロイドローズや、FRTタイプ、このYAMAHAのロッキングマジックシリーズもそうですが、弦交換を確実に覚えて欲しいです。
次回に続きます。