夏の暑い暑い日に、

ぴーちゃんとわたしたち夫婦は出会いました。

 

週末里親に登録して約半年経ったころ、紹介したい子どもがいるという連絡を週末里親を促進している団体から話が今年の春先にありました。

それから、数カ月楽しみで仕方なく、迎えた猛暑のある朝。団体の職員の方と合流し、私たちの車で一緒に、ぴーちゃんが過ごしている施設に会いに行きました。

 

最初は、施設の職員と団体の職員と私たちの大人だけで集まり、話を聞きました。

「ぴーちゃんは、元気すぎるぐらい元気な子です。明るくて元気でちょっとあまのじゃくなところもあります。今日は、すごく楽しみにしています。

でも、とっても緊張していて、隠れたり、走り回ったりするかもしれません。」と担当の職員が教えてくれました。

「私たちも、今日をとても楽しみにしるけれど、緊張もしているので同じですね。」と会話をして、施設での様子を聞きました。さあ、いよいよ初対面!どんな反応してくれるかな?と私たちもドキドキワクワク。

 

施設の先生が呼びに行ってくれて、部屋に入ってきてくれたので、挨拶をしました。

 

しかし、ぴーちゃんは、部屋にはいってすぐに、担当の先生にこあらの格好で抱きついて、こっちを見てくれません。

 

その後は大きな声で、「聞こえなーい」と返してくれました。きっと挨拶が聞こえて、聞こえたけど、恥ずかしいし、聞こえないと返してくれたんだなと思いました。その後、職員の方が仲立ちしてくれながら、何度かことりちゃんに呼びかけましたが、暫くは、「聞こえなーい。」「知らない。」など大きな声で、こっちを見ずに、答えるのでした。

ぴーちゃんは、小さいながらに私たちに会うのを分かっていて、嬉しいけど、でも緊張もするし、どうしたらいいのか分からなくって、こういう反応になっているのかなと、ぴーちゃんの緊張も伝わってきました。

ちょっとでも、緊張がほぐれて、仲良くなれたらいいなと思っていると、団体の職員の方が、メモ帳に、先生や私たちの名前を描いてくれました。すると、文字や絵の方を見て、少しずつ、緊張がほぐれてきたようでした。さすがだなと見習っていると、団体の職員の方はペンとメモ帳に、今度は絵を描いてぴーちゃんに見せました。

そこで、私も、仲良くなるチャンスだと思い、メモ帳を借りて、同じ場所に絵や文字を書きました。「これは好き?」と食べ物の絵を描いてクイズをしながら、書いていくと、担当の先生に抱っこしてもらいながらも、「やさい、きらーい」など答えてくれました。私は、ナスや納豆の絵を描きましたが、ちゃんとわかってくれて、「ナス、きらーい」「もも、すきー」「みかん、すきー」など答えてくれて、ちょっとずつ緊張がほぐれていくのが分かって、少しずつ心開いてくれたのかな?と嬉しかったです。夫も、すいかの絵を描いたり、他の色々な食べ物を書くと「すいか、すきー」と答えてくれ、夫も笑顔で楽しんでいるようでした。

そんなやりとりをしていると、最後はちらっと顔を見てくれたり、机の下にもぐって足をつんつんしてみたり、ぴーちゃんの緊張がほぐれてきて、笑顔も見せてくれたので、私はとっても嬉しかったです。次回会う日を決めようとすると、1番近い日を選んでくれて、可愛いな~と思い、次回会えるのが楽しみで仕方ありません。

帰り道の車で、夫と今日のぴーちゃんとの出来事を振り返り、ぴーちゃんと会えてよかったね、次回何すると、楽しんでくれるかな?とワクワクしています。