事前の水位調整を怠りながら、緊急放流を強行した6ダムのうち、竜神ダム(久慈川水系竜神川)、塩原ダム(那珂川水系箒川)、水沼ダム(大北川水系花園川)は、
何れも(死者、不明者を出した)茨城の堤防決壊・越水に影響を及ぼした可能性が・・

昨年の西日本豪雨では、上流のダムからの緊急放流で、多くの犠牲者が出た。
その反省はなぜ生かされず、何度も同じ過ちを繰り返すのだろうか?
人災というより犯罪! 西日本豪雨 ダム緊急放流 規定に反し 流入量より多く放流か 

ダム管理者は、下流域への死刑宣告?ともいえる、堤防決壊に直結する緊急放流を 〝〟と心得、回避に全力を傾けるべきだったでは?

 FNN PRIMEより
ダム管理は『異常洪水時防災操作』で開き直ったら負け
【『異常洪水時防災操作』は、流入量とほぼ同量を放流するのだから、『洪水調節』機能の放棄と同じだ。そして、『命を守る操作』より『ダムを守るための操作』を優先せざるを得ない事態に追い込まれてしまったという意味で、ダム管理者の『失敗』だったとも言える。少なくとも被害を受けることになった下流域住民がそうした複雑な思いを抱くのは当然だろう。】

竜神ダム 久慈川水系竜神川

塩原ダム 那珂川水系箒川

水沼ダム 花園川/大北川水系

緊急放流6ダムで、事前の水位調整 実施せず。「徹夜で事前放流」は真っ赤な嘘だった!?
【報道記事によると、事前の水位調整をしていなかったのは、美和ダム、高柴ダム、水沼ダム、竜神ダム、城山ダム、塩原ダムの6ヶ所です。いずれも台風19号が上陸する前からその危険性に関する情報は伝わっていましたが、事前の水位調整が行われたなかった理由は不明。

東京新聞や信濃毎日新聞の報道記事について、神奈川県のダム管理グループは「確かに事前放流はしました」とコメントし、水位調整が無かったとの記事内容を否定していました。】

12日から13日未明にかけ 
水沼、竜神、塩原、高柴ダムで緊急放流 警戒呼び掛け

13日未明 茨城で那珂川と久慈川の堤防決壊


 毎日新聞2019年10月14日 地方版
台風19号 那珂、久慈川で決壊 1人死亡、1人不明 /茨城

【台風19号は県内に大きな被害をもたらした。県のまとめ(13日午後2時半現在)によると、1人が死亡、1人が行方不明、14人が負傷。大雨による増水で、那珂川と久慈川の堤防が2カ所ずつ決壊した。水戸市や常陸大宮市を中心に500棟以上の浸水が確認されているが、被害はさらに増えるとみられる。

 県によると、那珂川で堤防が決壊したのは、常陸大宮市野口と同市下伊勢畑。久慈川では、常陸大宮市富岡と同市塩原にある堤防が決壊した。那珂川は水戸市、久慈川は大子町でも越水した。他に大北川や里川などからも水があふれた。

 川の氾濫の影響で、住民の避難が続いている。県によると13日午後2時半現在、水戸、常陸大宮、大子、筑西の4市町を含む11市町村の23万528人に避難指示が発令され、1万603人が避難所に身を寄せている。

 死傷者は15人。大子町の女性(91)は自宅で水死した。桜川市では80代男性が転倒し、頭を打って意識不明の重体。12日午後8時ごろ、沢の様子を見に行った常陸大宮市の男性(71)が行方不明となっている。

 JRによると、水郡線袋田―常陸大子駅間と、磐城浅川―里白石駅間にある橋りょうや盛り土が流された。東京電力パワーグリッド茨城総支社によると、県内では最大約5万3600戸で停電が発生した。】一部抜粋