一時は、初の女性首相誕生か?と言われるほどの勢いだったが・・
小池代表が不用意に?発した「排除します」の一言で、情勢は一気に逆転。

疑惑のオウンゴールで、
モリカケ批判は雲散霧消、敗戦必至だった安倍自民党が圧勝する結果に・・

「前原氏の動きも、小池氏の動きもあらかじめ計画されたもので、その通りに事が運んだとの見方があります。北のミサイル発射もピタッと止まりました。安倍総理の「選挙手腕」を超えた大きな力が背後で働いていた可能性があります。」

「自民党の支持率も30%あるかないかですが、自民党が6割もの議席をとりそうです。
1位がすべてをとる小選挙区制の歪みもあります。」と、斎藤満氏

安倍自民党の勝因は、疑惑のオウンゴール小選挙区制の歪み
モリカケ疑惑が不問にされたわけでも、9条改憲が支持されたわけでもない。

 毎日新聞より
衆院選 希望 誤算続き 小池氏「おごりがあった」
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【希望の党は「政権交代」を掲げ、衆院定数の過半数ライン(233議席)を上回る235人を擁立したが、公示前勢力の57議席も維持できなかった。
小池百合子代表の「排除」発言をきっかけに足並みの乱れが表面化。野党の分裂を招いて自民党を利する構図を作り、有権者の失望をかった。】一部抜粋

 日刊スポーツより
惨敗百合子希望、安倍1強アシスト 東京1勝22敗
【第48回衆院選は22日、投開票され、自民党は単独で261議席の絶対安定多数を確保した。自公連立政権は継続される。

約5年続く安倍政権で、安倍晋三首相(63)の続投に、有権者は「イエス」を下した。首相は、来年9月の党総裁3選に弾みをつけた。
改憲勢力で衆院3分の2(310議席)も確実になったが、首相は謙虚な姿勢を貫いた。

一方、希望の党は、小池百合子代表(65=東京都知事)の「排除」発言で勢いを失い、おひざ元の東京で1勝22敗の惨敗。政権批判票の受け皿となる野党共闘の分裂も誘発。自民圧勝を助ける皮肉な結果を招いた。】一部抜粋

 MONEY VOICE
小池百合子はなぜ嫌われたのか?「排除します」だけではない失敗の本質=近藤駿介
【「政権選択選挙」が「消化試合」に。小池代表が犯した戦略ミス

「小池劇場」はバッドエンド濃厚?

「私、失敗しないので」

「希望の党」立ち上げと共に華々しく開幕した「小池劇場」だったが、人気ドラマのような決め台詞で締め括られるのは期待薄になってきた。

選挙戦スタートこそ大いに盛り上がりを見せた「小池劇場」だったが、公示日前に小池代表が放った(民進党出身議員の一部を)「排除いたします」という不用意な一言から、流れは大きく変わってしまった。

都議会選挙では安倍総理の「こんな人たちに負けるわけにはいかない」発言など敵失に助けられて大勝した小池都知事だったが、「女性初の総理大臣」を賭けた本番の衆議院選挙戦では自らの発言で勢いを失い、公示から1週間も経たないうちに「自民党一人勝ち」状況を作り出し、選挙戦全体を「消化試合」のような盛り上がらないものにしてしまったのは皮肉なことである。】一部抜粋

 MONEY VOICEより
「自公大勝予想」が示唆する衆院選後の日本、ヘリコプターマネーへの道=斎藤満
【米国の狙い通りに進むシナリオ

今回の選挙では米国の意向が随所に見られ、それを安倍政権が実行するには、かなり厳しい選挙になると見られていたのが、あに図らんや、まんまと米国の狙い通りになりそうです。

前原氏の動きも、小池氏の動きもあらかじめ計画されたもので、その通りに事が運んだとの見方があります。北のミサイル発射もピタッと止まりました。安倍総理の「選挙手腕」を超えた大きな力が背後で働いていた可能性があります。

その結果、自衛隊を米軍とともに活用できる法体制がつくられ、軍事費をいずれGDPの2%に引き上げ、その追加財源5兆円は消費税増税で賄うことになります。米国からすれば、窓口が安倍総理でも小池氏でも良いのですが、安倍総理の方が使いやすいということのようです。これからしばらく日米合作シナリオが行き着くところまで展開されます。

国内の矛盾は「臨界点」へ

しかし米国の力が強ければ強いほど、国内でのギャップ、矛盾が露呈する可能性があります。憲法改正に賛成する国民は半分以下のようですが、国会では改憲派が圧倒的多数となります。内閣支持率は低下し、自民党の支持率も30%あるかないかですが、自民党が6割もの議席をとりそうです。1位がすべてをとる小選挙区制の歪みもあります。

アベノミクスの支持率は不支持率を下回り、金融緩和策にも金融機関や国民から悲鳴の声が聞かれます。その声も反映されずに、一段のリフレ策がとられそうです。この世論と政策の歪み、ギャップが選挙を受けて一段と拡大しそうです。

【関連】米国の手のひらで「平成のインパール作戦」へと突き進む黒田日銀の勝算=斎藤満

ただ、今回の選挙ではこの「歪み」が爆発しないで済みそうで、それだけ選挙のプロ、参謀が与党周辺にいたようです。

しかし行き着くところまで行ってしまうと、カリフォルニアの山火事のように、収拾がつかなくなります。そこまで行かないと尻に火がついたことに気づかない日本人が多いのか、日本人は「もり・かけ」クラスの権力私物化には寛容なのか、よくわからない国民性です。】一部抜粋