上空から見る高浜原発の原子炉建屋は如何にも無防備。
今回、申し訳程度の屋根を被せるための工事で、あわや原子炉建屋を直撃?

 幸いにも、原子炉補助建屋と燃料取り扱い建屋の屋根の一部をを損傷させただけで済んだが、
 倒れたクレーンは全長約113メートル。風向き次第では、原子炉建屋を直撃していた可能性もあった。

フランスの原発は、「航空機の墜落にも耐えるよう設計されている」そうだが、

東京電力に拠ると、日本の原発は「航空機の落下を想定して設計されてはいません。」

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 17 01 21空撮・高浜原発敷地内で工事用クレーンが倒れる
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 朝日新聞デジタルより
原子炉補助建屋にアームぐにゃり 高浜原発の屋根変形
【関西電力高浜原発(福井県高浜町)の構内で20日午後9時50分ごろ、大きな音がしたため社員が現場を点検したところ、工事用の大型クレーン1台が倒れ、2号機の原子炉補助建屋と使用済み核燃料を保管する燃料取り扱い建屋にもたれかかるような状態になっているのが見つかった。二つの建物の屋根の一部が変形していた。クレーンは強風で倒れたとみられる。関電が21日未明に発表した。

関電によると、周辺の放射線量に影響はなく、けが人もいないという。倒れたクレーンは全長約113メートル。事故当時作業はしていなかったが、アームが斜め上に伸びている状態だった。クレーンはアームがぐにゃりと曲がって建屋に倒れていた。燃料取り扱い建屋には使用済み核燃料を保管するプールがあるが、プールへの落下物はなかったという。

 運転開始から40年を超える高浜原発1、2号機は昨年6月、原子力規制委員会から国内で初めて20年間の運転延長が認められた。現在は運転停止中で、関電は運転延長に必要な安全対策工事の一環として、原子炉格納容器の上部にドーム状のコンクリート製の屋根の設置を計画。昨年12月に大型クレーン4台を設置し、2月からの本格工事に向けて準備を進めているところだった。今回、このうち1台のクレーンが倒れた。

 当時、福井県内には暴風警報が出ており、関電による高浜原発構内での計測では、風速14~15メートルを記録していたという。関電は強風で倒れたとみて、詳しい原因を調べている。】

 日本経済新聞より
高浜原発でクレーン倒れ建屋一部破損
【 20日午後9時50分ごろ、関西電力高浜原子力発電所(福井県高浜町)で、アーム部分の長さが約112メートルのクレーンが倒れ、2号機の原子炉補助建屋と使用済み燃料などを保管する燃料取り扱い建屋の外壁が一部壊れた。クレーンは安全対策工事に使われていた。関電によると、周辺環境への影響はなく、けが人もいない。

 福井地方気象台によると、20日夕から21日未明にかけ暴風警報が出ており、関電によると、高浜原発構内に2カ所ある風力計は事故当時、毎秒14メートルと15メートルを計測していた。関電の原発で同様の事故は初めてという。

 関電の高島昌和高浜発電所運営統括長は21日、原発構内で記者会見し「心配をお掛けし申し訳なく思っている」と謝罪。強風によるクレーン倒壊の危険性を再検討し、原因を究明すると述べた。

 2号機は運転開始から40年を超えており、原子力規制委員会が昨年6月に1号機と共に運転延長を認可した。2020年に安全対策工事が完了する予定。コンクリート製のドーム屋根を原子炉格納容器の上部に設置する準備をしていたが、事故時は作業をしていなかった。

 関電によると、燃料プールには使用済みを含めた計259体の核燃料が保管されている。プールがある建屋屋根の一部が破損した。天井からの落下物はなく、燃料に影響はない。

 中央制御室にいた運転員が大きな音を聞き、確認するとクレーンが燃料建屋にもたれかかるように倒れていた。クレーンは約270トンで転倒防止のため、アームの先端から