緊急時避難準備『不要』区域
【緊急時避難準備『不要』区域
とは?

正解は相馬高校放送局の
女子高生が名付けた名称で、
具体的には30km圏の少し外側
(南相馬市ではほぼ鹿島区)
をさす。

原発から31kmの地域に住む
自分の想いを母や祖母の声とともに
まとめたラジオドキュメント
「緊急時避難準備不要区域より」
という題名としてつけられたものだ。

「誰かお願いです!私の話を聞いてください!」 「子供の訴えを無視しないでください!」

「ねえ、ねえ、わたしの目を見て答えてよ」】一部抜粋

福島県立相馬高校放送局の活動と「今伝えたいこと(仮)」上映会
【東日本大震災から1年が経った2012年3月、東京・笹塚で、ある演劇作品が初演された。福島県立相馬高校放送局の「今伝えたいこと(仮)」は、高校生たちが、お互いに震災への思いを持ち寄ってつくられた約35分の作品である。

地震、津波、原発事故後の被災地の現状、放射能汚染への不安や怒りを訴えた現役女子高生たちの声は大きな反響を呼び、その後も各地で上演・上映が行なわれている。

【上映予定作品】
◇「今伝えたいこと(仮)」(DVD映像、2013年3月17日上演版)
◇「緊急時避難準備不要区域より」(2011年6月)ラジオドキュメント
◇「Girl’s Life in Soma」(2012年6月)テレビドキュメント
◇「相馬高校から未来へ」(2013年)テレビドキュメント
◇その他
【日時】
2013年9月8日(日)13:30~16:00 (13:00開場)
【会場】
立教大学 池袋キャンパス 太刀川記念館 3階 多目的ホール 】一部抜粋

 「舞台制作者」を支援するnext-nevulaより
【高校生初の受賞】JCJ特別賞に福島県立相馬高校放送局、演劇などの活動を評価
【日本ジャーナリスト会議(JCJ、東京都千代田区)は22日、優れたジャーナリズム活動を顕彰する「2013年度JCJ賞」を発表し、特別賞に「福島県立相馬高校放送局」による「3・11大震災後に取り組む活動」を選出した。高校生が同賞にて選出されれるのは、1958年の賞創設以来初めて。

JCJは1955年、新聞、放送、出版など全国の企業、フリーのジャーナリストによって結成された組織。平和主義、民主主義、人権尊重を基軸としたジャーナリズムの確立をめざした活動を展開している。JCJ賞は年間の優れたジャーナリズム活動を顕彰するため、1958年に創設された。

福島県立相馬高校放送局は、東日本大震災から3ヶ月たった2011年6月に、ラジオドキュメント「緊急時避難準備不要区域より」を制作した。その後、同校演劇部員らとともに演劇『今 伝えたいこと(仮)』を制作、震災から1年たった2012年3月に東京で開催されたチャリティーイベント「フェニックス・プロジェクト」にて上演した。

 震災、原発事故を経験した高校生の正直な気持ちを訴える舞台は大きな反響を呼び、同作品は福島、京都、石川などでも上演、さらに舞台を記録したDVD上映会などが全国各地で展開されている。今回の受賞はこうした取り組みが評価された。なお、JCJ大賞は該当なしだった。】

 日本ジャーナリスト会議(JCJ)
2013年度JCJ賞の贈賞式について
【日本ジャーナリスト会議(JCJ)は、1958年以来、年間の優れたジャーナリズム活動・作品を選定して、「JCJ賞」を贈り、顕彰してきました。今年で56回になります。7月13日の選考会議で、JCJ賞5本、特別賞1本、大賞は無しと決定しました。お知らせします。】

〔JCJ賞〕
標的の村~国に訴えられた東村・高江の住民たち~」〔受賞者〕琉球朝日放送  

 シリーズ東日本大震災「空白の初期被ばく~消えたヨウ素131を追う~」〔受賞者〕NHKスペシャル取材班

 新聞連載企画「原子力 負の遺産 核のごみどこへ」〔受賞者〕北海道新聞取材班

 『ルポ イチエフ 福島第一原発 レベル7の現場』(岩波書店)〔受賞者〕布施祐仁

 写真集『福島 FUKUSHIMA 土と生きる』(藤原書店)〔受賞者〕大石芳野

〔特別賞〕
 相馬高校放送局の高校生たちが3・11大震災後に取り組む活動〔受賞者〕相馬高校放送局
【 3・11後の福島には、現代日本の矛盾が凝縮されている。原発事故や放射能について自由に語り話し合うことがタブーとされている。

相馬高校放送局の生徒たちは音声・映像、演劇などの作品群を通して、その「禁」を打ち破った。「安全」「収束」の声に疑問をなげかけ、社会的現実を討論し見極め、今言わなければならないことを、心の奥底の不安、怒りとして表出した。日本の高校生の可能性を示す言論活動として評価される。】