高線量で「帰還困難区域」とされた地域での除染作業、作業員の二次被害が気になるところ。

 比較的低線量?の「避難指示解除準備区域」でさえ、目標値に達しない除染、
高線量地域での除染は、高濃度汚染物を周辺に拡散して逆効果にならないだろうか?

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 NHK 福島県のニュースより
試験的除染 9月ごろ開始
【放射線量が高い福島県内の「帰還困難区域」で計画されている試験的な除染について、環境省はことし9月ごろに浪江町と双葉町で、作業を始める方針を決め、25日から業者の募集を始めました。

原発事故の影響で年間の被ばく線量が50ミリシーベルトを超える地域は、長期間にわたって元の場所に戻ることが難しいとされる「帰還困難区域」に指定され、県内の7つの市町村の一部が含まれています。

これらの区域では本格的な除染が行われておらず、環境省はこのうち浪江町と双葉町で、除染によってどれだけ放射線量を下げられるかを検証するための試験的な除染を行う計画です。

これについて環境省は自治体や地権者の同意を得たとして、浪江町では3つの地区の住宅地や道路などで、双葉町では幼稚園と病院の敷地で、それぞれことし9月ごろに作業を始める方針を決め、25日から業者の募集を始めました。

石原環境大臣は閣議の後の記者会見で、「年間の被ばく線量が100ミリシーベルトや150ミリシーベルトといった高線量地域における除染の効果を把握するためにしっかりと行いたい」と述べました。

環境省は、除染の結果や作業員の被ばく線量などのデータを年内をめどに公表し、今後、この区域でどのような除染作業を進めていくのか検討していくことにしています。】